FPの実践ブログ

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まつのすけさんの本でイベント投資を学ぶ『会社員をしつつ、株で元手40万から月250万ちょい稼いでいる件』

『会社員をしつつ、株で元手40万から月250万ちょい稼いでいる件』を読みました

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読んでいた書籍を徐々に紹介するブログです。汗牛充棟といえる私の蔵書、すぐに書籍を買ってしまうのがいけません。買っておきながら、なかなか読み進める時間がなかったりしております。

 

書籍の場合、これは、と思うとすぐに買ってしまうから、汗牛充棟どころか、書籍の重みで床が抜けるのではないかと心配しております。

 

電子書籍にすればいいじゃんの声が聞こえそうですが、もちろん、電子書籍も買ったことがありますが、最初の数ページ読んだだけで、読み返すことを全くしないで、さらには、買ったことすら、忘れる始末なので、今では電子書籍は買わないようにしています。

 

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回のまつのすけさんの本、発売日には買っていたのですが、ブログに書くのが伸び伸びの伸び伸びです。

 

まつのすけさんのお名前は以前より聞いておりました。

 

投資家というよりは、ブロガーとして、です。だから、ここまでお金持ちだとは知りませんでした。名前を知っていただけ、というほうが正しいですね。

 

ですから、冒頭の交通事故の話も、もちろん知りませんでした。人間、事故にあったりして、いつもは意識しない寿命を意識しますと、考えが変わってきますよね。生かされているというのかな。

 

人の本質は変わらないのかもしれないけれど、まつのすけさんも今回の書籍の売上は、日本赤十字社に全額寄付するそうです。ウェイウェイで金さえ儲ければ、あとはどうなっても知らん!という人ではないということです。

 

汚いやり方でも儲けても悪銭身につかずなのでしょう。それにまつのすけさんの場合、この書籍は名刺がわりくらいの存在ではないかと思うのです。これで書籍を売って、一冊いくらで、売上は、というのをはるかに超えていますよね。

 

そのまつのすけさんですが、今では株で年3000万円は稼いでいるということが冒頭の漫画に書かれていました。そういうと、専業トレーダーだからでしょ?

 

と思うかもしれませんが、書籍のタイトルにあるとおり、「会社員をしつつ」です。会社員なのです。

 

会社員、最強ですね。自営業の私は、毎月お金が入ってくる会社員は安定していていいなと思うのです(協調性がないため自営業をやっている私)。

 

イベント投資をやっていましたか?

 

今回の書籍は、「イベント投資」です。

 

最初、聞いた時、頭に思い浮かべたのは、選挙の前にイムラ封筒の株価が上がる、と聞いた例です。

 

選挙が行われるという報道があると、予想どおりイムラ封筒の株価が上がっている、というものです。

 

その他にも、投票とか、開票の機械の会社とか、さらには、ゼンリンのような会社も上がるそうです。

 

そのようなイベントかと思っていたら、統計手法ですね。選挙が決まると上がる株、というのも、統計的に、と言えば統計ですが。占い師でもなんでもなく、統計です。

 

過去のデータから統計的に優位な傾向がある取引を探してそれを重視型です。

 

この前紹介した高配当株ですと、基本、バイ・アンド・ホールドですが、そうではない。

 

ただし、スタイルが確立するまで時間はかかりそうな感じです。イベントに着目して、勝率が高い局面で取引をするという意味での確率論ということです。

 

 

この方法だと、バイ・アンド・ホールドよりも市場の変動に左右されないそうで、株価暴落の影響が軽いということです。

 

基本、ガチホの私としては、目からウロコです。デイトレーダー以外の個人投資家は、けっこうガチホが多いのかと思っていたわ。リカちゃん人形が好きだから、タカラトミーの株を買うとか。だって、オリジナルリカちゃんほしいじゃありませんか!

 

5月に売れと言われるが日経平均で本当なのか確かめて

 

アメリカの格言に「Sell in May」というものがあります。私はSell in Mayだけ知っていましたが、その後にも続くそうで、「5月に売って、去れ。そして、セントレジャーデーまで戻ってくるな」というのが本当の格言ですって。

 

5月に売って、9月に戻る、です。これはアメリカしかないものではなく、日経平均の季節変動をみると、11月から4月の調子がアゲアゲなのに対して、5月から10月のパフォーマンスが悪いのだそうです。

 

それぞれ1ヶ月例外の月はありますが、おおむねそのような傾向です。だから、10月末に買って、4月末に売ると高いパフォーマンスになるという説明でした。

 

実際書籍には、10月末に購入して4月末に売却、ドテンで4月末の終値に空売りして、10月末に買い戻しをした場合の累積リターンが載っていました。

 

バイ・アンド・ホールドだと、約1.2倍にしかならないのに、この作戦ですと、約4.5倍になるそうです。

 

空売りがいやな場合について、11月から4月は日経平均をETF、投信などでロングして、4月末に売る。5月から10月はお休みするというパターンも出していました。

 

ロング&お休みパターンですと、約2.75倍です。先ほどまでの4.5倍とは違いますが、それでもかなりいいパフォーマンスです。

 

さらには、もっと短期までもありまして。

 

大納会と大発会の年末年始を利用するイベント投資

年末最終取引日の大納会と、年始めの初取引、大発会を利用する取引です。

 

年末に株を売却して手仕舞う動きが出るのですね。初取引は大納会の終値に比べると初値はプラスとなる傾向があるそうです。

 

さらに、大発会の初値が大納会の終値と比較してプラスだと、大発会は陽線、逆に、大発会の初値が大納会の終値と比べてマイナスだと、その日は平均的に軟調な動きとなる傾向があるそうですよ。

 

大納会の終値よりも大発会の初値が高ければ、大発会の初値で買って、終値でうればよい。その逆に、大納会の終値よりも大発会の初値が低ければ、大発会の初値で空売り、終値で買い戻しです。

 

これは心理的なことからもいえるのでしょうね。例外ケースは18回中3回だけだったそうです(それでも例外はあるのだから、「絶対儲かる」というものは存在しないわけで)。

 

そのほかにも、業績上方修正のイベント投資まで!

 

確かに、日本企業は、慎重な業績予想ですから、下方修正を嫌って、抑えめに出しますよね。

 

だから、中間決算発表で業績予想を引き上げるということがよくあるのです。

 

それの常連さんが「東映」だそうです。確かに、ヒット作になるかどうかは、フタを開けてみないとわからないことも多いですよね。

 

調べてみると、統計的にこういう動きをする、というものは他にもあるのでしょう。会社の業務内容、売上、決算発表を見るというよりは、時期的な傾向をみる、というのでしょうか。

 

 

最新の行動経済学まで書いてありました。非合理な行動しがちだし、落とし穴にはハマる

私の場合、当てはまるものが多すぎます。

 

よくないですね。中でも「保有効果」です。

 

一度手に入れたものに対して自然と愛着が湧いて、主観的に高い評価を付与する現象です。

 

手放したくないと考える傾向ですよ。ガチホです。ガチホ。

 

良い銘柄だと思って購入した株式は、無意識のうちに思い入れが生じて価値が上がり、ついつい良い材料ばかりを探してしまい、何らかの悪材料が出た場合でも継続ホールドを正当化して損切りが遅れてしまったりします

 

まるで、私じゃん。

 

まつのすけさんにも、損切りのルールがあるそうです。

 

下落途中に買わない。押し目買いは反発してから。

ナンピンは確度ハイの自信がある時のみ

原則マイナス10%でロスカット。それ以外でも買った根拠が崩れたらロスカット。

一度売った銘柄を高値で買い戻すのを躊躇しない

 などです。

 

これって以前読んだ『生涯投資家』にも書いてあったわ。成功者はこのような考えなのですね。お父様が、株は「上がり始めたら買え、下がり始めたら買え」と言っていたあの件です。

 

一般庶民は一番安いところで買おうとして、失敗です。下落途中に買い、をしてしまうというパターンです。

押し目買いと思って、さらに下がるというもの。

 

まつのすけさんも、買うのはチャートが上昇トレンドになってから、ということです。下落途中で買わないということ。

 

私の場合、ナンピンも下がったらすぐやりたがるのです。その後結局下落が続いて結果的に大損というパターン。

 

もしやる場合は、少々株価が下落して段階で買い増すのではなく、「下落率が高くなって十分にひきつけてからナンピン」ですって。

 

覚えました?

 

唯一、のぞみとなるお言葉は、「積立型投資ではナンピンは全然OK」とのお言葉です。10年に渡って、積立ならいいのよってことで。

 

 

 


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『いま君に伝えたいお金の話』村上世彰著を読んだ

村上ファンドで知られた村上世彰氏が子ども向けに書いた本

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以前より、『生涯投資家』を読んだり、一般向けの講演会に行ったりと、村上世彰氏について注目してきた私(最初は、年を取ったなぁという印象から)としては、当然のことながら、この『いま君に伝えたいお金の話』もすぐに買いました。

 

なんなのでしょう。ファンクラブみたいな感覚なのかしら。

 

 

ただ書籍は買いましたが、第1刷を手に入れていたのに、ブログを書く暇がなく、ようやっと書きました。「投資家」の肩書きの村上世彰氏です。誰よりもお金に詳しい人というのがわかりやすいかもしれませんね。

 

ざっと読んだ時の印象では、今までもブログに書いた『生涯投資家』の書籍や講演会にも行っていたので、聞いた話ばかりだなぁと思いました(講演会のときも、たしか、子どもにお金の教育をしたいと言っていたような気がします)。

 

だからあえて、子ども向けに書かれた本はざっと読むだけでブログにも書かかなくていいかなとも思いました。

 

しかし、子ども向けです。想定するのは小学生か、中学生か。

 

確かに子どものうちから、お金を学んでおいたほうがいいというのは、私も同意見です。

 

そもそも村上世彰氏がこの本を書いた理由は

「子どもはお金のことなんて考えなくていい」そう考える大人が、この国には少なくありません。その証拠に、日本の学校ではお金のことをほとんど教えていません。

 

 

村上氏の考えは、お金について学ぶのは早すぎることはないという考えです。

 

僕自身は、子どもがお金の勉強するのはいいことだと思っています。大人になったら、誰もが生きていくためにお金と付き合う必要が出てくるのだから、お金の勉強するのに早すぎるということはない。むしろ、できるだけ早いうちからお金について考える習慣をつければ、その分、お金に関して「しなくてもいい苦労」減るはずです。

 

学んだうえで、合理的な選択肢を選ばないというのなら、それはそれまでですが、日本の場合、自己責任といわれるわりに、お金の教育を受けてきていません。

 

それは社会保障のこともそうです。今は違っているのかもしれませんが、教科書に書かれているのでしょうか。投資とは、ファイナンシャル・プランニングとは、というような話から、金利の話まで教えているのでしょうか。

 

社会にでていきなり儲けることができるよ、と言われてそれをやってしまいかねません。

世の中の人は、お金が好きなのに、お金儲けをすることを汚いもののように捉えるのも問題です。

 

その割に、宝くじが好きだったり、仮想通貨のそれも草コインのようなもので「一発当てる」たぐいの話が耐えないのは、お金を好きなのか、嫌いなのかよくわかりません。

 

まずは知っていると知らないとでは違いますから、お金について学んでおくのはいいことだと思うのです。

 

お金は一人でぽつんといるのが嫌い

私は、この話「お金はひとりぼっちが嫌い」ということをいろんなところで聞きました。だから、お財布に「タネ銭」なるものを入れておくといいとか。お金が寄ってくるよと。

 

「1人が2人、2人が3人になると一気にドドドッ、ドドドドドドと集まってきます」と書いてあるのはなんとなく理解できます。

 

お金持ちは、もうこれ以上稼いでもしかたないというのに、資産が増えてしまうようなことです。

 

冒頭で、一番大切なのは「自立して生きていくためにお金は絶対に必要である」と村上世彰氏はいいます。

 

次に「やりたいことをやるには、余分なお金があったほうがいい」ということ。

そして「困った時に、お金は君を助けてくれる」

おまけとして「君がお金を持っていれば、人を助けることができる」

といいます。

 

お金が無いことであきらめてしまっていることってあると思うのです。

お金があったら、○○を習いに行きたかったのになぁと思うことは度々ありました。

 

学生のころは、お金があったら、あの参考書を書いたかったのになぁと思ったことも私はあります。

 

それに人間誰しも予想外のことは起きるものです。病気になって働けなくなったりと言う時にお金があればなんとかなることもあるのです。

 

お金をラクラクに得る方法のようなノウハウではなく、考え方を知る

 

「物事を数字で考える期待で考えていくクセをつけておいてほしい」と村上氏はいいます。これはそうですね。

 

経営者でも数字が頭に入っている人とそうでない人では、数字が頭に入っている人のほうが優秀に感じます。

 

アバウトとか、どんぶり勘定ではダメ、いやダメではないのですが、数字で物事をみることができるといいです。

 

 村上氏が小さいうちに投資の経験をしてほしいという考えなのは、読んでいて、ああそうだなと理解できました。

 

社会に出てから生活費の一部をいきなり投資に回す事自体がとてもハードルの高いことですよね。

 

それに身構えてしまうかもしれません。しかし、子どものうちだったら、親がいます。

 

生活費の心配しなくていい間に失敗しても困らない程度のお金を使って、投資を経験しておくのはいいことだと私も思いました。

 

ブログにしたって、ブログについて本を読んでいるだけでは知識だけです。自分が書いてみてわかることもあります。第一、それが一番身につきます。

 

仕事もそうですよね。実践するのが一番です。まずは、お金の勉強が不十分でもいいから、やってみることが大事です。

 

「バーチャルで投資するのと違って、実際にお金を投じる経験は君にとって『お金』との距離を縮めるまたとない機会となるでしょう。そしてその経験は、きっと宝物になる」

 

これぞ、お金で買えない「経験」というものです。

 

お金はお金を生む玉子であることとお父さんの影響も大きい 

お父さんの口癖をいくつか紹介してありました。1つは「お金は寂しがりや」そしてもう一つが、「お金がないと何もできない」です。

 

村上氏は幼い頃から投資をしていましたが、投資をして増やしたお金は、何かに使うのではなく、また投資にまわしていたそうです。

 

いつか何かしたいことがあったら、何かするときのために、と言う気持ちがあったのです。

 

そこで、「貯める」と「貯め込む」の違いが説明されていました。

 

「貯める」と言うのは目的を持ってお金を増やすこと。いくらになったら家を買おうとか、事業始めようとか、具体的な道があると。

 

その一方で「貯め込む」というの目的がないまま、ただただお金を手元に抱え込み離さない状態のことです。

 

金は天下の周りモノといいますが、目的があるなら貯めることもいいのだけど、手元から離したくないというのは、お金の循環によくないのでしょう。

 

僕の経験から言えるのは、お金こそが、お金を生む卵=金の卵だと言うこと。だからもとになるお金をまず貯めることが出発点です。ゼロはいつまで経ってもゼロのままですが、貯めれば金の卵になって、人生の局面ごとに力を発揮してくれる。どんな人生を歩むにせよ、まずは貯金を作ることからはじめましょう。

 

 

ただ、なかなか貯まらないのも現実ですよね。

 

 

大人になると、日々の暮らしのために出ていくものも多くて、なかなか貯金ができないものです。とくに社会に出たての頃はお給料が少ないのに、家を借りなければならない、会社に着ていくスーツも買わなくちゃいけない

と理解をしめしてくれています。

 

それでも、です。

 

僕は、例えば稼いだお金の7割を生活費として使う、1割を趣味や楽しみのために使う、2割を何かの時のための貯金にする、そのくらいのバランスが良いのではないかと思っています。この2割が、「お金を生む卵」になります。逆にいえば、稼ぐお金の7割くらいでできる生活をする。と言うことです。

これが家計の王道のようですね。

 

稼いたお金の7割生活です。

 

では貯めたお金は?

お金を得たときに、まず第一にみんなが思いつくのは、銀行に預けることだと思います。すでに口座を持っている人もいるかもしれないけれど、明細をみると、金利というものが付いていると思います。これは少ないけれど。お金が生むお金です。

と一般的な日本人なら銀行に貯金をするだろうということが書いてありました。

 

しかし、そこから先が重要です。銀行に預けぱなしにしろではないのです

 

「銀行は。いろんな人からお金を預かり、そのお金を、必要としている人に貸します」

ここからが本題です。

 

でも、最近、銀行が預かるお金に付く金利はとても低いから、銀行に預けておいてもお金はそれほど増えません。

 

これ「金の卵」を産んでいるとはいえません。

 

ときっぱりです。

それだけではないですよ。インフレの考え方です。

これは確定拠出年金の投資教育でも話題にあがることです。

 

ここ、重要です!

 

そしてもうひとつ、銀行に預けておくとお金が減ってしまうということを覚えておいてほしい。この「減ってしまう」というのは実際の金額が減ってしまうということではありません。経済の成長している国においては、今日持っている100円は、5年後に同じ100円の価値を持っていないことがあります。こうしてお金の持つ価値が下がっていくことをインフレーションといいます。

赤線引くように!

冗談ですが、冗談ではありません。

 

確定拠出年金では、元本確保型に入れたままの人が多いのです。理由を聞くと投資するとお金が減ることもあるから怖いが、銀行の定期預金ならお金が減らないから、定期預金にする、なのですよ。

 

もしインフレ率が2%なら、金利が0.5%しかつかないとなると金額的には増えているように感じていても、同じものが買えません。

 

せっかく頑張って貯めても、銀行に預けるだけでは、金の卵生むどころか、お金の価値が減ってしまう。それでは意味がありません。日本人は世界的に見ても自分たちの持っているお金のほとんどを貯金している人が多いといいました。一方で世界では、貯金をするよりも「投資」に回す割合のほうが高いのです。

日本の国民性なのでしょうか。1円でも減るのはイヤなのですが、実は減っているのですよね。

 

投資をして得られるリターンは、銀行に預けてもらえる金利より高い多いのが一般的です。特に長い時間のなかで見れば確実にそうです。例えば何かモノに投資する場合、インフレーションが起きても、そのものの価値は一緒に上がるので、その時代の価値がきちんと反映することになります。

 

「お金儲けの極意」について教えてほしいと

 さすがに村上世彰氏ですから、「お金儲けの極意」について教えてほしいというリクエストがたくさん来るそうです。

 

それに対しても、重要なのは、「自分の頭で考え、物事を数字でとらえるクセをつけること」それが大事だといいます。

 

自分の頭で考えないといとも簡単に騙されますし、「イナゴ」とも言われてますからね。

 

村上世彰氏が投資を行ううえで、もっとも大切にしていることは「期待値」だそうですよ。

 

これは、以前の『生涯投資家』のときも書きましたね。

 

村上世彰氏は、株への投資を通じてお金を増やしてきました。株の投資をするときに最も重視するのは「期待値」と言う考え方です。

 

期待値とは、儲かる確率のことです。

 

例えば100円で買った株が3倍になる可能性が10%、 0.5倍になる可能性が90%だったとしましょう。その場合、期待値は3 × 10% +0.5 × 90% = 0.75となります。期待値の基本は1です。1というのは、100円が100円のままであるということです。

 

 これは基本中の基本なのでしょうね。この期待値を頭におけば、宝くじは割に合わないなとか考えられるようになるわけです。

 

 

「好き」が人のためになっているか

お金のことだけでなく仕事についても触れられています。

 

大好きなことを仕事にできるかどうかは、それが「人のためになるかどうか」で決まります。仕事だって物々交換と同じ。誰かが君の仕事に価値を見出して初めて君はお金を稼ぐことができるのです。どんなに好きで得意なことであっても、誰かがそれに対して「お金を払いたい」と思わなければ、仕事にはならない=稼ぐことはできません。

 

人のためになるかどうか、なのですね。

 

それと、覚悟ができているかも重要とのことですよ。

 

大切なのは、本当に本当に覚悟ができているか、です。漠然と、この仕事ではあまり稼げないから貧乏になるだろうけれど、好きなことをして一生を逃げれるならそれでもいいや、というくらいの気持ちではダメです。なぜなら、そういう漠然とした気持ちだと、間違いなく、日々の生活さえままらならずお金に追われ、お金に縛られて生きる=お金に支配されることになってしまうからです。

 

いっぱいお金を稼ぐから偉いとか、稼がないからダメではなく、稼ぎが少ない仕事を選ぶな、でもありません。このように覚悟ができているかを問いているのです。

 

 

すべて「自分の頭で考える」につながりそうですね。

 

他にも気になったことが書いてありましたが、ネタバレになりますので、これくらいにしておきます。

 

なんだか自分用のメモみたいになりました。

 

そうそう、お金と仲良くなる方法(お金支配されないために必要なこと)なんていうことも書かれていましたよ。

 

あとは、実際手にとってお読みくださいね。

 

 

>>>>いま君に伝えたいお金の話

 

 

 


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『「バナナ」から奇跡が始まる!【科学で解明! 引き寄せ実験集】』を読みまして感想などを

実験なら楽しみながら引き寄せられる!どうせできないからの脱却

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実験ということなので、バナナで始める引き寄せ実験をどんなのかしらと買ってみました。

 

だって、面白そうではありませんか。

実験ですよ。いくつかやること(ワーク)があるのですが、どれもやってみたくなりますよ。

 

 

「バナナ」から奇跡が始まる!【科学で解明! 引き寄せ実験集】〜「どうせできない」から、「やってみたい!」に変わる、引き寄せ実験集

 

 

引き寄せは、うさんくさいと言われてますが、思考は現実となるのです。

 

例えば、頭に海外旅行先の光景が浮かんだからこそ、○○へ行きたい!となって、そこへ行こうと、ツアーを調べたり、飛行機はどれにするか航空会社を調べたりするのですからね。

 

バリ島ならバリ島の光景が浮かぶ、ハワイならハワイの光景が浮かぶ、それは写真を見て、かもしれないですが、脳内にはイメージありますからね。

 

海外旅行に行った人はまずはイメージから実現しているのです。

 

だから、イメージは大事です。

 

執着のないバナナから始めることで、引き寄せをやってみたいに

引き寄せといいますと、どうしてもお金がほしいとか、恋人がほしいとか願望を頭にえがきまして、それがうまくいかない、だからうさんくさい、ということになります。

 

まずは身近なバナナから、始めてみようではないかということです。

 

引き寄せで重要なのは、いかに執着から離れるか、です。

 

いつもお金がない、お金がほしいと念が入りすぎている場合、うまくいかないのですね。

 

引き寄せなんてありえないとか、引き寄せがうまくいかない場合は、たいてい、注意を向けすぎ、念が入りすぎ、そのことばかり考えすぎ、ということが多いようです。

 

忘れくらいでちょうどいいのです。

 

そういえば、宝くじも当たっているのに、当選金に変えていない人がいるって聞きましたが、宝くじを買ったことすら忘れるくらいが意外と、宝くじが当たるコツなのかもしれませんね。

 

この書籍では、まずパート1で、科学的なことから引き寄せとは何たるかを解明してくれます。

 

「引き寄せ」とは、自分の願望がまるで魔法のように、急にあらわれるものではないということが説明されます。

 

どうもそちらのほうが世間では知られていますけどね。願望は実現するのだと。

だから1億円の宝くじを当てたいと願望を実現したい、したいと思っているのに、実現しないじゃん!となるのです。

 

この本では、引き寄せは毎日の生活の中に当たり前のようにあるんだよ、ということが書かれています。

 

そこでまず、意識を向けることからなのです。

 

自分が注意を向けないと、人間は見ているようで見ていないのです。

例えば、ある群衆の写真があるとします。

 

その写真を見せられて黄色い服を着ている人は何人ですかと尋ねられたら、そこで意識が「黄色い服を着ている人」にいきます。

 

それまでは、ぼおっと写真を眺めているだけです。

 

それが証拠に例えば、黄色い服を着ている人は、4人でした。と答えた後に、同じく、「では、青い服の人は何人でしたか」と聞かれると、注意を黄色い服にしか向けていなかったために、青い服の人?何人だったかなと、写真を見ているのに答えられません。

 

それほど注意を向けていないと、見ているようで見ていないのです。

引き寄せはまずは、意識を向けることから始まります。

 

そのほか、パート1では、頭の中で映像を浮かび上がらせることの大切さをいいます。

想像もできないことは、引き寄せではないのです。

引き寄せは、「夢」と思っていることを可視化します。

 

だから引き寄せを説く人たちは、「ありありと目の前にあるように頭の中でイメージしてください」といいます。

普通の人はなかなかそれが難しいのですよね。

 

だから写真を使うなりして、頭にイメージさせやすくします。

 

そのようなことがパート1に書いてありました。

 

続く、パート2では、7つの実験となります。

まずは自分が実感しないとダメですからね。

「引き寄せ」の感覚を高める実験があって、それが面白そうなのです。

 

実験の例はこれです。

 

実験1) まずは簡単に引き寄せられる、「バナナ」から引き寄せてみよう!【バナナの引き寄せ実験】

実験2) 思考癖を「なかったこと」にする言葉 【ラストキーワード大逆転実験】

実験3)「なんとなく見えている」で叶える 【ホントは丸見え!実験】

実験4)気分を変えて幸福を引き寄せる 【ルンルンルン♫実験】

実験5)空のフォルダに、夢を呼び込む! 【未来先取りフォルダ実験】

実験6)「眠りの時間」で自己暗示 【あなたが寝てる間に…実験】

実験7)「お金は出ていく」思考を書き換える 【小銭さまありがとう実験】

 

引き寄せですから、バナナも、頭の中に映像を浮かび上がらせます。

 

それが引き寄せられる始まりです。

 

引き寄せの結果は、面白いことに、テレビの中にバナナが出てきたとか、雑誌をながめていたらバナナの写真があったとか、意外な「引き寄せ」となって現れます。

 

それがまた、面白いです。

 

バナナを選んだのは、季節に関わらず、ある果物だからです。

いつもあるものです。

 

それと1億円を目の前に、というと無意識の世界で、1億円なんてありえないというブレーキがかかりますが、バナナなら、そのようなこともありません。それにお金がほしいと思っている人には、お金に執着してますからね。

 

お金がほしい、お金がほしいだと、お金がないからお金がほしい、となってしまい、お金がないということが引き寄せされしまいます。

 

だから実験には、それほど高い値段でないバナナですよ。

 

まぁ、そうだろうなと思います。

執着していたら、かえって引き寄せされないのですよね。

 

いかに、無意識のレベルに落とし込めるのか。そこが難しい。

 

それと実験2のなかったことにする言葉というのも、似たようなことをどこかで聞いたことがあります。

 

私が聞いたのは、否定語を使わない。ということです。

失敗してはいけない、ではなく、うまくいくようにする、と唱えておくのがいいと聞きました。

 

それとどうしても言ってしまった場合、「登山では怪我しないように」とか、「テストでミスらないように」と言ってしまった場合、その後すぐに、「登山では怪我しないように準備万端」とか。テストでミスらないという否定語で終わらせないで、「ミスらないで成功」のようになにか言葉を足すといいと聞いたことがあります。

 

本来なら、「テストで実力発揮する」と願ったり、「登山したら山頂で美しい光景をみる」、というように肯定的な言葉のほうがいいのですよね。

 

文章は否定形ではなく、肯定形で終わらせると聞いたことがあったので、それを思い出しました。

 

その他にも実験は7つもありますから、やってみたい!となりますよ。

 

願うだけでなく行動も大事だとわかる

 

バナナの実験がかなり話題になっているようですが、行動しないと変わらないことが、非常にわかりやすく書かれていたのが、「小銭さまありがとう」実験です。

 

ダイエットにしろ、事業の成功にしろ、願うばかりでは叶いません。

行動しないとね。

 

それには「小銭さまありがとう」実験で、できない理由を並べてやらないよりも、やってみるのが肝心なのがわかりますよー

 

行動することは、めんどくさいことなのです。

やれない理由ばかり言いたくなるものです、人間は。

 

そういえば成功者といわれる人たちは、「やっています」すぐに「行動」しています。

 

ということで、引き寄せを実感したいとなると、まずは、実験ですよね。

それも、行動なのです。

 

それ以外の実験は、ネタバレしますから、これくらいにしておきますが、実験がなにより面白いですよ。

 

気になった人は、まずは書籍を読むことから「行動」かな。 

 

「バナナ」から奇跡が始まる!【科学で解明! 引き寄せ実験集】〜「どうせできない」から、「やってみたい!」に変わる、引き寄せ実験集

 

 

「バナナ」から奇跡が始まる!【科学で解明! 引き寄せ実験集】〜「どうせできない」から、「やってみたい!」に変わる、引き寄せ実験集。〜

 

金運と財布と風水と

 

 

 

『お金が勝手に貯まってしまう 最高の家計』を読みました!岩崎淳子【著】

お金が貯まる方法とは?何もしない&平均狙いが一番手堅いというテク

最近ご無沙汰になってしまっていた読書感想のシリーズです。

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今回は、『お金が勝手に貯まってしまう最高の家計』というステキな題名の本です。

 

「節約しているのにお金が貯まらない」

「老後の資金づくり?何もやれていないんだけど」

 

ということが冒頭に書かれているように、世の中には、そう思っている人が多いのです。

 

さて、FPの勉強をした人なら、「ほったらかし」がけっこう強いことを知っています。ほったらかしで、投資信託による積み立てです。

 

いくら投資やら、チャートの読み方やら様々な勉強をしても、長い目でみたら、ちょぼちょぼで、コツコツと積立していたほうが勝っていたということはあるのですよ。

 

あの時、やりはじめていればよかったなぁと、後の祭りで思うわけです。

 

私もリーマンショックのころに、株を買っていれば今頃はと思います。

せめてその頃からコツコツとインデックスファンドでいいので、投資信託を買っていればと

 

あの時、あの時、あの時と、何度思ったかしれません。

なのに、開始していなかった。

 

その一方で、開始しない人だけでなく、信念を持って、やらない人もいます。

 

リーマンショックのようなことがあるから、株式投資は危ないとか、投信を買っても損をするだとか言われてます(仮想通貨の時も、暴落したら、メシウマ的なことをいう人多し)。

 

とにかく、リスクを取るのは嫌なのですが、なぜか保険にはたくさん入りたがる傾向ありの人もいます。

 

ガンも怖いし、婦人科の疾患になって手術も困る。脳血管疾患や心臓病で入院となったらどうすると、これも心配、あれも心配と医療保険をどんどん積み重ねるという人もいます。

 

国の年金が心配だからと、民間の年金保険に加入しているという人も。

(国の年金は税金も投入されているのに対し、民間の保険には「会社の儲け」があることを忘れずに)

 

とても「慎重」なのに、ものすごく「無防備」な人がけっこういることを指摘しています。

 

この本で冒頭に出てきた人は、投資信託を買うのに、ちょっと怖いので見ていてくれといったそうです。

 

そのわりに、大きな保険商品を契約していたそうですよ。

 

 

著者の岩崎さん曰く、「途中で解約するとほぼ間違いなく損する長期保険なんて、とても恐ろしくて契約できません」なのです。

 

長期保険のほうがもっと怖いのに。

一般の人は投資は怖いと言うのに保険には、入りたがる。

 

いいお墓 バナー

 

大きな額を銀行預金に置いておく時代ではない

日本人の預金好きは世界屈指なのです。これは私も金融庁が出している統計などで知っておりました。

 

金融資産に占める現預金は、アメリカは13.4%、ユーロ圏は33.2%であるのに対して、日本は、51%です。

 

デフレだったからこれでいいのだ、という人もいますよね。

 

日本人の選択は間違っていなかったと。

でも、投資にお金を回さないと増えませんね。

 

日本では、勤労所得のみに頼りすぎているのに対して、アメリカは勤労所得プラス財産所得となっています。

 

勤労所得と財産所得の比率は、アメリカでは3対1に対して、日本では8対1です。

 

この差が、毎月積み重なっていきます。どちらのほうがより多く増えるのかは、わかりますね。

 

『お金が勝手に貯まってしまう最高の家計』の冒頭に出てきた例は、元手が2000万円が、2017年初頭に、約4000万円になっていたという例です。約7年半かけて倍に、です。

 

それを日本の定期預金だったら、倍になるのに694年かかるそうです。600年以上ですよ。

 

では、その人は個別株を買っていたのか?FXをやっていたのか、それとも宝くじにあたった?競馬などで当てた?最近なら、仮想通貨で利益が出た?

 

その人は、ほぼ何もしていなかったそうです。

 

「知っているか」「知っていないか」が道をわけるのです。

 

初期設定さえしておけば、ほぼ何もする必要がないという話なのです。

 

家計簿はつけなくてもOKなのです。

 

チラシチェックして、1円でも卵が安いところを探したり、プチプラコスメやプチプラコーデもいいのですが、それを積み重ねても、節約したお金を増やす仕組みがないと、たいして増えないのです。

 

そのことに対しても例を出して説明しています。

 

生活を切り詰めて月に3万円を貯金して、勤労所得だけの家計と

 

月に2万円を積み立てて運用して、勤労所得だけでなく財産所得のある家計

 

との違いです。

 

30年後の2つの家計の差は、約2500万円です。

 

片方は、節約して我慢しているのに、です。

 

電気をこまめに切ったり、スタバのコーヒーではなくセブンイレブンのコーヒーしか飲んでいない(いや、コーヒーすら飲まないかも)で、我慢して切り詰めているほうが少ないなんて。。。。

 

ということで、節約も大事、現預金で持っていることも大事だけど、それだけではダメな時代なのです。

 

デフレが終わり、インフレの時代になったら、なおさらです。

 

日本人の元本信仰は根強いと著者も書いております。

 

仮想通貨で10万円失っても、宝くじを毎月1万円買って年に12万円失っていても、「元本が保証されているから」と預金を選びます。

 

預けた100万円が1年後99万円になっていたら、許せないのです。

 

日本政府は、2%のインフレ目標を掲げています。

いまや、デフレは終わったといわれています。

 

物価が2%上がるというのなら、現預金で利回りがほぼ0なら、マイナスの状態で持っていることになります。

 

元本確保の考え方では損していくのです。

 

ではどうすればいいの?

 

本来は自分で調べるクセをつけないといけないのですが、この本ではChapter4以降から具体的な投資商品の選び方をレクチャーしてくれています。

 

低コストの手数料のものを選ぶとか、購入のタイミングに頼らない分散できる積立がいいとか、分配金の仕組みが入っていないものをえらぶとか、証券会社の絞り込み検索を使って調べることも書いてあります。

 

株のリスクが気になる人には債券の説明もあります(株も日本だけより、世界中の市場のインデックス投信にするなど)。

 

ネタバレになるので、これ以上は書きませんが、けっこう詳しく書いてありますから、特に「預金大好き、保険大好き」の頭だった人には参考になりますよ。

 

私の個人的な収穫は、最後のChapterに載っていた「まだここが気になる!最高の家計Q&A」の部分です。

 

その中でも「まとまったお金」がある時はどうすればいいかという質問への答えです。

まとまったお金があった場合、一括で投信を買ったら、肝心の時間分散ができないという問題に直面します。

それとも、投資に一刻も早く回したほうがいいのか。

 

生命保険を解約しただとか、退職金が入った人(定年退職に限らず)はまとまったお金が入りますから、退職後の高齢者だけに限った問題ではないですね。

 

本書を読んで、その答えはまとめて積み立てても、分割してもそれほど結果はかわらず、だったことです。

 

これに関しても、NISAの場合やイデコ(iDeco)の場合など、具体的に書いてあったのが参考になりました。

 

 

>>>>お金が勝手に貯まってしまう 最高の家計

 

 

 

 

 

 

 

 

『マンションは学区で選びなさい』の感想と東京の学校や教育環境を考えた

マンションといえば沖有人氏ですが、教育環境とマンションの切り口で

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私は宅建士も持っている身でもありますので、沖有人氏のご尊名はかねてより知っておりました。タワーマンションとか、空き家関係のことで、ですね。

 

 

タワマン節税などで名前を知った人が多いのでしょうが、私の場合は、空き家のことで、著作を読んだことがあります。今回の著作はマンションであります。

 

それも、子どもの教育に熱心なご家庭なら、うっすらとは知っているはずの学区と教育環境をからめて書いてある話です。なので首都圏が中心の話です。

 

私の年齢でも学区や小学校を選ぶご家庭はありました。私の友人に千代田区の番町小学校地区に住む人がいました。生まれた時からその場所住みなのですが、その小学校にかよっていたとき、遠くの区域からその小学校にかよっていた子どもがいたそうです。越境入学ですね。

 

子どもにとっては教育環境が大事だからこそ、住む地域を決めてからマンションを

孟母三遷ではございませんが、子どもにとって教育環境は非常に大事です。

 

水は低きに流れるように、周りがゲームだとか、漫画だとかに走っていますと、どんなに意思が強くても、勉強よりは遊んでしまいます。

 

クラスのなかで、ただ一人、私立中学の入試のために勉強する、という環境よりは、まわりのみんなが中学受験がデフォの状態でしたら、それが当然のことと思ってしまいます。

 

ですから、自分の子どもには、教育をつけさせたい親にとって、最初は教育を、というよりは、教育環境を与えるというのが大事でしょう。

 

子どもだけではありません。親の付き合い、周りが中学受験が当然のところと、中学受験はほとんどいないところでは、親の価値観も違うでしょう。「そんなに教育熱心でどうするの」とか、「小さいうちに勉強、勉強では子どもがかわいそう」といわれることもあるからです。

 

それと多くのご家庭にとっては、小学校から私立に通わせるような「お受験」よりは、自分の子どもには中学受験を頑張ってもらい、中学から私立もしくは国立の中学校にかよってほしいと思うものです(これもなんとなくですが、小学校からよりは、中学校から、のほうが学力を表しているイメージ。お受験は学力よりも、その学校独自の問題が解けるということが重視されるイメージ)。

 

公立小学校から私立・国立中学に進学したいのなら、公立小学校においては周りの環境に左右されます。

 

小学校によって違ってくる中学受験率(たとえ隣の小学校でも違う)

 

私の甥っ子は、小学校時代はサッカークラブにも所属して運動方面にも興味がありましたが、中学受験をしました。男子御三家や慶應の付属に合格しましたが、埼玉県であっても新しいマンションが多い地区に住んでいましたので、付近のほかの小学校に比べて、中学受験率は高い小学校でした。

 

なぜ新しいマンションが多い地区だと中学受験が多いのか?

 

昔から住んでいる人がほとんどいない新しく駅が作られた場所だったのですが、そのような都市計画された場所の不動産価格は分譲マンションでも賃貸でも、高くなりがちです(事実値段の高いマンションが多かった)。新浦安とか、幕張を思い浮かべるとわかるかと。

 

それだけの住居費が払えるご家庭となると、引っ越ししてくる家庭の年収は高くなりがちです。年収が高めの人たちですと、似たような学歴の人が多くなります。似た学歴の人たちですと、おのずと教育に対する考え方も近い人が多くなるという傾向なのです。

 

それでも都内の文京区あたりの小学校と比べますと、どうしても受験率は低いです。ちなみに、中学に合格後、私の妹=甥っ子の母は、文京区に自宅があるお母さんと友達になりまして、文京区ではどれくらいの子どもが中学受験するの?と聞いたことがあったそうです。

 

その時の答えが、9割は受験する、だったのです。統計を取ったわけでもないですが、ばくぜんとそのような感覚だったのですね。

 

今回、この『マンションは学区で選びなさい』を読みましたところ、冒頭の「はじめに」の部分にまさに、そのことが書いてありました。文京区のある地区での国立・私立中学の受験率が書いてありまして、「2月1日の都内の中学受験日には6年生の9割が受験で学校を休むと言われる」とあって、たんなるイメージとか、肌感覚のようなものでなく、実際にそうだったのだなと納得した次第です。

 

この『マンションは学区で選びなさい』という本は、かなり数字化して書かれています。「なんとなくのイメージ」とか、「ウワサではこのようだ」というものがけっこう明確化されますので、読んでいて「やっぱりね」と納得する部分が多かったです。

 

だから教育熱心な地区に住むご家庭にとっては、「なんとなく」知っていた、ということばかりでしょう。

学歴と平均年収の相関関係、そして学区と年収へ

そればかりではありません。他の道府県に住む人でも「高学歴ほど年収が高くなる」というのは、イメージできるのではありませんか。

 

学歴と平均年収の相関関係は、否定したい人はたくさんいるとは思いますが、相関関係ありますよね。

 

もちろん例外はあります。中卒でも商才に長けて、財を成す人もいます。大学院まで出てもまったく稼げない人もいます。しかし、統計は統計です。数字には現れます。

 

沖有人氏は、国勢調査や「住宅・土地統計調査」のようなものを使い、学問と平均年収の相関関係をグラフ化しています。

 

さらには、これらの統計に教育委員会の調査を加えることで平均世帯年収と中学受験の相関関係も導きだしています。

 

 

子どもに職業選択の幅を広く与えるためにも教育は大事

 

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私の妹=御三家中学に行っていた甥っ子の母は、高学歴でないとダメ!というよりも、自分の子どもには、多くの職業を選べるような教育をつけさせたいと思っていました。学歴がないばかりに医者になりたかったのに、なれなかった(これは極端な例ですが)のような思いをさせたくないということです。

 

学ぶのに遅すぎることはないと思っていますが、あとになってから、学問の大事さを知ったとして、それから挽回しようとしても手遅れとなることもあるのです。

 

たとえば、司法試験だって、何歳から受験してもいいのですが、法科大学院に合格して、司法試験に合格して、研修も済んだが自分がイソ弁として受け入れてくれる弁護士事務所がどこもない!ということもありえます(よほど経歴が素晴らしくて、それでもいいと受け入れてくれる事務所もあるでしょうが)。

 

それくらい人生全体の話でなくても、国立の有名な中学の場合、学区制を引いていますから、住む場所によっては(あまりにも遠い場所から通学させないため)、中学受験する受験の機会さえ無い、受験させてもらえない、ということもあるのです(この意味でもマンション買う時は場所に注意が必要なのですけど)。

 

同様に長いスパンの話ではありませんが、今、東大合格者が多いと言われている鉄緑会という塾ですが、そこは指定校制度なので、どの中学に合格したかによって、鉄緑会への入塾機会もない、入塾テストが受けられない、ということもあります(鉄緑会にいると塾の先生も東大理三だったりするので、普通に感じてくる状態なのですって。まさに「孟母三遷」で求める環境です)。

 

なにごともできる時には、できることをやっておくのがよろしいようです。

 

口コミやウワサだけの話でなく、データを使って小学校名(実名)と年収も載せている

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さて、この『マンションは学区で選びなさい』の本では、データを使って、学歴によって年収の差があること、大卒が多い地域は年収が高くなる傾向があること、親の学歴や年収によって子どもの中学受験率が高くなること、中学受験進学率は地域、さらには学校によって大きく違うことなどが書かれています。

 

それは沖有人氏の会社が運営する不動産情報サイトにデータを公開したことから始まっています。クローズアップ現代+でも公立小移民を取材した折に、データの提供を行ったことからもわかるように、学区による年収の違いなどは多くの人が知りたいデータだったのです。

 

特にマンション購入を検討しはじめるご家庭にとっては、どのような学区を選んだらいいのか、さらには、中学受験の多い公立小学校に入学させたいという思いがあるのでしょう。

 

事実、そのような人気小学校の地域にあるマンションは値段は下がりにくいそうです。それだけ需要があるからです。

 

マンションのような不動産は、買ったときより売ったときのほうがガクンとさがることが普通です。目減りしますからね。それがいわば「付加価値」がついたマンションだと大きく値を下げることがなく、時期によっては値があがることさえあるのです。付加価値に当たるものが、「人気小学校の学区にある」ということなのです。

 

逆に考えれば、そのような学区内にあるマンションを買えば、資産価値が下がらない(下がりにくい)ので、いざという時(たとえばマンションを売らなければならないような時)になっても買い手がいないということは避けられそうですし、たとえ、売らなくても、賃貸に出したとしても借り手がいない、ということも避けられそうです。

 

マンションを購入する時は、賃貸に出しても借り手がいるような場所、売却する時に、買い手がつく場所を選ぶことが大事です。

 

 本書の内容には以下のように書かれていましたが、小学校の実名を知りたい人だけでなく、これからは日本は人口減少時代ということを踏まえながら、住まいはどうすればいいのか、実際にマンションを購入するとなったら考えるべきポイント、さらには住宅ローンのことまで買いてあります。

 

これまで人気学区は口コミに頼る部分が多かったが、 「学区と年収」という新たな指標を与えるのが本書である。 例えば、東京23区でいえば、学区世帯年収トップは以下の通り。 1位 港区立南山小学校 1409万円 2位 千代田区立番町小学校 1151万円 3位 渋谷区神宮前小学校 1067万円 23区トップは港区の南山小学校で、突出した世帯年収だ。 これら1都3県(東京都、神奈川、埼玉、千葉)の 学区年収上位校の解説が本書でなされている。 

 

住宅ローンについては、私と違う考えでしたが、マンション購入のポイント(7つの法則)については、かなり参考になりますよ。「マンションは1に立地、2に立地」ですよね~

 

これからマンションを購入しようと思っている人、特に30代、40代なら、前もって目を通しておくと非常に参考になることでしょう(購入した後に読むと悲しいかも)。マンション購入のポイントについても学べますよ!

 

もちろん、具体的な小学校名やその地区のマンション相場価格を知りたい人もどうぞ!

 

 

 

>>>>マンションは学区で選びなさい(小学館新書)

 

『生涯投資家』村上ファンドで有名な村上世彰氏の本を読んだ

最近の村上氏の写真を見たので変化に驚きながら読みました

初版1刷ゲット、ということで、『生涯投資家』読みました。

書いているうちに長文ブログになってしまいました。

 

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「お金儲けは悪いことですか?」の言葉が印象に残った「村上ファンド」の村上世彰氏の最初にして最後の著作だということで、早速買いました。

 

それにしても私の中では、世間で騒がれていたころ、目のくりくりっとした時代の顔ばかりが浮かんでしまい、本の裏側カバーにある現在の村上氏の写真とのギャップに戸惑いました。

 

さて、本の中身的には、書籍紹介に要約が載っております。

 

本書は、その村上氏の最初にして最後の著書であり、半生記であり、投資理念の解説書でもある。灘高―東大法―通産省を歩んだエリートがなぜ投資の世界に飛び込み、いったい何を試みたのか。ニッポン放送、阪神鉄道、東京スタイルなどへの投資において、いったい何があったのか。その投資哲学、日本企業、日本の経営者たちへの見方はどうなのか。そして今後何をしようとしているのか。

 

いわば、週刊誌的な内容(実状本?)になるので、読み始めると、止まらない感あります。もちろん、物事は両面から見ないといけませんから、あくまでも村上氏から見た側面です。

 

今だから書けることってあるでしょうし、あの当時の世の中の人々の考え方も違っているように感じます。あの頃、数年後くらいの出版だったら、どのような反応があったでしょうか。

 

村上ファンド事件とは何かを知らない世代にも読んで欲しい 

それにしても村上世彰氏は、あのインサイダー取引の容疑の時は、随分叩かれていましたよね。「儲けやがって、このやろう」「ずるい」という気持ちですよね。

 

日本では「嫌儲」という言葉が存在するように、汗水たらして仕事をしないといけない、労働してお金を得るべきという考え方の人がけっこういるように感じます。

 

自分の著作のツイートをリツイートするだけで、「ステマ乙」と言われているのを見たこともあります。

 

今まで広告なしで見ることができたもの(例えばインスタなど)、広告をつけたら、文句を言われるようになったということはよくあります。

 

士業やFPも相談料がかかりますと言うと、「えっ、相談にお金取るのですか?それなら無料相談に行きます」と言われること、けっこうあります。儲けることしか考えていないと取られるのかな。銀行窓口などで「無料」で相談できますからね。

 

余談はさておき、具体的な案件の裏側的なこと、「実はこういうことがあったんだって」とか、「村上氏はこのように思っていたんだって」ということは書きません。物事はそれぞれ見方がありますし、今回の本も、実際に関係する人にとっては内容に文句をつけたいかもしれませんよね。

 村上世彰氏の投資哲学やら人となりがわかってくる

それよりは、村上氏がどのような考えに触れてきたのか(お父さんの影響多し)、どのような考えなのかや人間性を垣間見えるような文を紹介したいと思います。もしかしたら、村上氏をずっと追いかけてきた人には、知っているよ、ということばかりかもしれませんが。

 

村上氏のお父さんは、台湾生まれです。その当時の台湾ですから、日本兵として徴兵されていますし、日本にも留学しています。1950年代に日本に戻り、結婚後、日本国籍取得しています。台湾出身者には日本留学した人は多いです。特に、裕福な家庭や地元の実力者のような家庭です。私も中国留学時代に、台湾出身のアメリカ人と知り合いましたが、台湾と日本はかなり縁が深いのだと思うことが多いです。

 

村上氏のお父さんは、そもそもは会社経営者です。大坂に本社を持ち、東京、香港、シンガポールなどに拠点を持っていたそうですが、従業員にお金を持ち逃げされたりと、経営者としては向いていなかったようで、会社経営には見切りをつけて投資家になったということです。

 

「お金はさみしがり屋なんだ。みんなで戯れたいから、どんどん一ヵ所に集まってくるんだよ」と言っていた。

 

そのお父さんの言葉です。子ども時代にそれを聞いていた村上世彰氏は育ちました。小さい頃から違いますね。村上氏が小学三年生に100万円をもらい、それを自分で運用して、10年間のお小遣いにしたという話は、私もどこかで読んだような気がします。

 

村上氏は高校生の時には仕手株にも挑戦しています。投資は、利確が難しいと言われますよね。連日ストップ高となっていたのに、最高の時に売る決断ができず急落する途中で売ったということです。その時に父の投資哲学を思い出したとか。

 

父はいつも「上がり始めたら買え、下がり始めたら売れ。一番安いところで買ったり、一番高いところで売れるものだと思うな」と言っていた。

 

 私なんかは、とにかく安い時を狙って買おう、高くなったら売ろうと思ってしまいますが、それがまさにシロウト考えです(笑)。あなたも、このような投資哲学を学んでおいたほうがいいかもしれませんよー

 

儲けるには、それだけのリスクもあり

 

そのお父さんが投資としての勝負をかけた時があります。一か八かかけるのですね。子どもがいても守りに入らないのがスゴイことだなと思いました。それは香港フラワーを作る会社への投資です。

 

中国とか香港ウォッチャーの方なら、香港フラワーと言えば、李嘉誠氏が出てきますよね。てっきりその話かと思ったら、李嘉誠氏が中小の工場を統合したとのことで、お父さんは中小乱立していた時代に投資していたようです。その時、早めに香港フラワーの会社を売ってしまったそうで、大儲けをしそこねたと言われたそうです。その理由は村上世彰氏の言葉にあります。

 

それは、村上氏も一緒に香港フラワーの工場に見に行ったのですが、化学薬品の匂いが充満していて目がかすみ、頭が痛くなったと、そんな環境でも労働者はそこで働き続けていたのです。それも村上氏と同じくらいの10代の女の子たちが。その時村上氏が言った言葉が、

 

「お父さん、あの女の子たちをこんな環境で働かせるのはかわいそうだ。こんなことをしちゃいけないよ。ひどいよ」

お父さんも、これにはグッときたようです。

 

私自身が投資や台湾の話に興味があるから、村上氏の本をワクワクして読んでしまったので、ついついブログが長くなってしまいました。その他、村上氏の言葉をいくつか引用して紹介いたしましょう。「はじめに」から私が気になった言葉をピックアップしました。

 

リターン>リスクとなる投資をするのが投資家だ

 

期待値が大きくないと、金銭的には投資する意味がない

投資対象の経営者の資質の見極め、世の中の状況の見極め等、実に様々な要素が含まれる

 

投資家の資質というのは、三割はDNA的に受け継ぐもので、七割は経験だと思う

 

コーポレート・ガバナンスを守らなければ企業は存続する意味がない。しかし、日本の社会では、違う実態がうごめいていた

 

「経営者の資質」、すなわち社長がどんな人か、ってけっこうデカイと思いますね。 そこに投資家は投資をすると。

 

コーポレート・ガバナンスが重要なのは、「資金を循環させること」につながるからという主張です。国の借金だって、資金を循環させないといけませんよね。これは以前にも日本は家庭の金融資産が多いということを何度かブログにも書きました。抱え込んでいる、循環させなきゃということですが、国民性もあるのかなぁ?

 

そのほか、村上氏は料理好きで、実際にかなり凝った料理を作るとか書籍の端々にも人間性がわかることも書いてありました(被災地でハンバーグ千個焼いた話も別の箇所にあり)。

村上世彰氏の娘さんの話が衝撃的でした 。有名人も大変だ

第6章は、IT企業への投資ということで、ベンチャーの経営者たちのことも書いてありますので、投資に興味なくてもIT企業の経営に興味がある人が読んでも面白く読めると思いますよ。もっともっと書きたいことありますが、ネタバレになりますので、このへんで。

 

最後に、2015年の強制調査の時に起こった村上氏の長女のことなど、私の知らなかった衝撃事実もありました(それがきっかけで、この本を書くことにしたそうです)。私が台湾の知り合いに多いと感じる家族の結束感の強さをあらためて村上氏の本を通じて感じました。村上氏が家族を大事にしていることも、ものすごくわかりましたよ。

 

私が思う以上に人気みたいなので、もし、在庫切れになっていた場合、以下のどれかで探しやすいようにと並べておきました。

 

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生涯投資家

 

 

 

 

 

仮想通貨の初心者向け書籍を読んで。ビットコインのハードワーク問題なども

『60分でわかる!仮想通貨ビットコイン&ブロックチェーン最前線』を読書

今回は初心者の方向けにいいと思った仮想通貨の書籍の紹介です。

 

以前にもブロックチェーンやらフィンテックのことでかなり前から注目していたのだけど、という話を書きました( ビットコインなど仮想通貨について書いた時のブログ記事

 

その頃はまだ早すぎて技術的な書籍しか見当たらなかったのです(今調べたら、興味を持ったのが2015年8月でした)私には理解できないものばかりでした。それでもすでにやっている人のツイッターをフォローしていて、理解しようとは思っていたのです。2014年12月のマウント・ゴックスの事件もあって、ビットコインが悪いわけではないのにどうも信じられない面が正直言ってありました。

 

それでも好奇心があるもので、無視もできない状況でした。今年に入ってからビットコインだけでなくブロックチェーンに関する話を聞く機会が何度かありました。ちなみにその時のビットコインの値段は14万円、イーサリアムが2300円台、リップルにいたっては、0.7円と1円に満たない時でした(写真撮っておいたので、記憶が残っていたw)。

 

その後、技術的なことが中心ではなくもう少しわかりやすい書籍を読みまして、おぼろげながらも感じをつかむことができたので、現在は仮想通貨を買ってホールドしております。

 

 

その時読んだ書籍はCoinCheckの方の本で、『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』というものです。

 

ブロックチェーンの技術的なことばかりを書くのではなく、かなりわかりやすい書籍でした。ただ文字が多くて、イラストなどによる解説ではなかったので、読書に抵抗ない人にはいいのではないかと思いましたが、パッと見てわかる、というものでもなかったのです(もちろん、大塚雄介氏の本にもイラスト入っていますが)。

 

しかし、基礎的なことは執筆時点での状況になりますが、網羅されていたと思っています。私の場合は、興味を持つのが前回の時も書きましたが、ビットコインピザデイだとか、ビットコインのマイニングは資本力がないとできないだとか、興味本位のところがありましたが、そのような部分も書いてありましたよ。

 

少し脱線しますが、マイニングのためのコンピュータは24時間、365日稼働なので発熱も大きく電気代がバカにならないなどというたぐいの話です。マイニングは現在、人件費の安い中国が中心だということや電気代が安いサウジアラビアなど一部の国に限られることなどの話ですね。

 

 

 

ただ先ほども書いたように文字が多めなので、これから仮想通貨のことを知りたいという人が全部読み通せるかなと思いました。

 

今回ご紹介する書籍なら、ポイントをつかむのにいいし、イラスト多めなのでビットコインなどの仮想通貨の初心者でも基礎的なことがわかるのではないかと思いました。

 

ごく最近出版されたビットコインや仮想通貨の書籍は、取引所の申し込み方とか、売買の仕方を図や写真で紹介する書籍が増えているようです。

 

そうなりますと、取引マニュアルみたいなものになってしまうので、そうではなく、仮想通貨の基礎的な知識を図が多くてわかりやすい書籍を、と選びました。

 

 

6月の暴落はハードフォークを行うだろうからと言われましたが

 

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 『60分でわかる!仮想通貨ビットコイン&ブロックチェーン最前線』119ページより引用

 

例えば、数日前にビットコインが暴落したと言われましたが、その時に「ハードフォーク」という言葉を聞いたかと思います。 

 

簡単に言えば、つながっているブロックチェーンを枝分かれさせて2つのビットコインになるかも?ということなのですが、そのことについても、上記の写真のような感じでイラストや図解が多めで解説しています。

 

といいますか、ページの右側が図解で、左側が文字という構成です。

 

 

管理者不在の仮想通貨なのに、こういう変更が決まったことがかつてイーサリアムでもあったのです。それがビットコインでも起こるか?となったのです。この件に関しましては、書籍を読んでいただくとしして、このような図解多めなら読み通せる人が多いかなと思うのですよ。

 

いきなり仮想通貨を買ってしまうよりは、少しでも知識を入れておくと、詳しい人たちがつぶやくツイッターの話にもついていけると思うのです。

 

私としては、投機的なことだけでなく、ブロックチェーン技術がかなり広く産業界で応用されそうということについても知ってほしいですね。ぜひ、書籍の後半部分を読んでみてください。

 

>>>>60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 (60分でわかる! IT知識)

 

60分でわかる!  仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線 (60分でわかる! IT知識)

 

どちらにせよ、仮想通貨を買ってみたい!と思っている人で、私のように興味本位で仮想通貨を買うとか、今まで運用の経験がない人(FXでも株式投資でもいいのですが)は、大金をつぎ込むのではなく、もし自分がお財布を落としても諦められるような金額程度にしておく程度がいいですよ。

 

完全な自己責任の世界ですからね。

 

興味を持って買いたいなと思うなら、まずは少額から始めることですよ。

 

世の中の技術的変化を知りたいという好奇心から

 

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 仮想通貨取引の参入の経緯はどうしてかの話です。

 

何回か、仮想通貨の話を聞いてきて(ネット上ではなく、リアルの会場にて)、ブロックチェーン技術のことなど興味を持ちまして、参入です。

 

しかし、いつものごとく、行動がのろいため(本人確認書類などに時間がかかり、ちょうどその頃、現実にも取引所で集中していたらしい)、日本円を振込、相場に参入したときが、天井でした(笑)。

 

そのほか、なぜかパソコンの画面が開かず(今は解決)、スマホから買ったため操作がうまくできなかったことなどいろんな要因がありまして、参入したタイミングが悪かったみたいです(今は、買い方など画面操作に慣れましたが)。

 

2年前の8月から話は聞いていたのに、せめて、仮想通貨の話を聞いた(ネット上ではなく)時の今年4月にさっさと動けばよかったのですよね。

 

まぁ、こういうものです。

 

それでビットコインがどうも分裂問題があると聞きましたので、ならばイーサリアムでいいじゃないかと安易に考え、きっとビットコインからイーサリアムに移動する→イーサリアムが値が上がる、とこれまた安易に考えました。イーサリアムを買うといいかなと。

 

どちらにせよ、私はお小遣い程度の少額で参入です。これが何十万円、何百万円なら、もっと考えます!!!

 

 

 ビットコインの分裂問題よりも世間はICOだった

そうしたら、ビットコインの分裂問題は多少あったのかもしれませんが、それよりも、ICO(たとえて言えば株のIPOみたいなもの)に世間は注目だったようです。

 

ちょうどその頃、大型のICO(Status)案件があって、イーサリアムが買われていただけのことでした。なんと!

 

情報を得ておかないといけませんね(情報をふるいにかけて、全部信じるのもいけませんが、ツイッターからの情報が早いようです)

 

みなさんが買いたいとICOのために、イーサリアムを買っていて、イーサリアムで送るためにイーサリアムが値が上がっていただけでした。

 

その後、イーサリアムを売る人が多かったのでしょうね(ICOに参加できなかったから?)

 

私の読みは、まったく外れて、今は、私が買ったイーサリアム6月初旬に比べて下がっております。分裂問題があるから、イーサリアムへ移らないん?みんなの注目はICOだけかい?

 

ということで、含み損ではないのさ(1イーサ、39,000円くらいで買っているw)

 

おそらく本来のイーサリアムの値段が今くらいの値段(6月下旬から7月上旬くらい)でしょう。

 

私が買った時がバブルだったということです。高値掴みですな。

 

こういうこともありますから、みなさんはくれぐれも慎重に仮想通貨に参加してください。お小遣い程度がいいです。

 

しかし、自腹を切ってお金を出す前と出してからの後の状況は違いますね。やはり、自腹を切らないと人間は、勉強しないわと思ったことが収穫でした。

 

それまで、ビットコインやら仮想通貨の勉強は私の場合、上辺だけだったのだなと、つくづく思っています。移動平均線も見なかったし。

 

今、3000円分だけ買ってみて仮想通貨をやってみよう!という提案(?)があるらしいのですが、おそらく、3000円でも実際に出してみるのと、出さないのでは大きな違いがあると思いますよ(1円を笑うものは、1円に泣く)。

 

夏休みの宿題を8月後半になってから頑張るタイプの人は特に、です。

 

私の場合、仮想通貨に参加してみた理由は、

 

  1. これだけボラティリティ、変動幅が大きく、ジェットコースターのように変わる相場を体験してみたかったこと
  2. ブロックチェーン技術について、自腹を切れば、勉強するだろう(自分を追い込む)
  3. 上記に関連してブロックチェーン技術を応用した、たとえば、不動産登記などの電子記録や契約関係のプラットフォームがもう少し理解できるようになるのではないかという甘い期待
  4. 世の中の貨幣の概念が変わるのに、ついていきたい
  5. 上記と関連するのですが、今は日本円は絶大な信頼がありますが、諸外国のように自国の通貨を人々が信頼しなくなったら、別の通貨を持っておくのもいいかなという予行練習のため(たとえば、日本円以外の通貨、ドルを持つ、ユーロを持つと同様に仮想通貨を持つということ)

 

すべて体験してみないとわからないことってありますからね。相場師だとか、投機が命!という人に比べれば、私の少額参加は、こんな程度の理由です。

 

とはいえ、一番の理由は、「好奇心」からかもしれません(笑)。

 

やってみたいなと、好奇心がある人も、まずは、お小遣い程度に様子をみましょうね。

 

5月22日は、ビットコイン・ピザデイですよ!(coincheckの人の本を読んで知った)

『いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』を読みまして

子ども時代、 長い縄跳びに入る時「お嬢さんお入りなさい」と歌を歌いながらはいっていました。

 

しかし、いざ入ろうとすると、なかなかタイミングがつかめません。それと同じような状態がビットコインでした。

 

目次

 

 ビットコインに関しては早めに注目していたのですが

ビットコインのことはけっこう早めに注目していたのです。マウントゴックスの例の事件のあとくらいだったでしょうか。私が注目していた時は、どういうわけかビットコインの値段が下がっていて、これは一過性のものかな。新しいもの好きの人だけが注目して、と思っていました。

 

そうは言うものの、その後も実際にビットコインを買ったという人から話を聞いたり、ツイッター上でビットコインに関して情報発信していた人をフォローしていたりとやっていたのですが、それでも実際に買うなんてことはなかったのです。

 

その頃も、本屋さんに行って仮想通貨に関する書籍を買おうとしたのですが、さっぱり意味がわからず、でした。

 

それがあれよあれよ言う間に、値段が上がっていきました。ブロガーで有名なイケダハヤトさんが買ったり、などネットで知られている人たちも買うようになりました。

 

 話を聞く機会が何度かありまして、仮想通貨に興味を持ち

ちょっと仮想通貨について書籍を読もうかなと思っている矢先、ある場所で仮想通貨、主に、ビットコインですが、話を聞く機会がありました。今までは、少し怪しげなイメージがあった(マウントゴックスのことがあって)ビットコインでしたが、まずは知ることが大事だと思いましたし、これからの時代は中央集権的なものが変わっていくだろうなと思っていました。

 

いろいろと世界が変わるというのか、AIにしても何にしても、です。

 

その場である程度仮想通貨について学んだのですが、そこの会社の方が書籍を出しているということを聞きました。

 

また、その会社(コインチェック)は、取扱仮想通貨の種類が業界ナンバーワンだということも知りました。ビットコインだけでなく、アルトコイン(代替コイン)も扱っていると聞きました。

 

ちなみに、その話を聞いた時のビットコインは147,000円くらいでした。私が注目し始めたころは、確か3万円くらいだったので、やけに値段があがっているな、と思いはじめるようになりました。

 

 

 

 

その後もある場所で、SBIの北尾吉孝氏の話を聞く機会がありました。これからはフィンテックの時代で日本も様変わりするぞ、という話でした。

 

 

その時は主にフィンテックの話だったのですが、当然ながらブロックチェーンや仮想通貨の話が出てきて、これからは、仮想通貨の時代になっていくのだろうなと思うようになりました。

 

どこで話を聞いても、実は仮想通貨は偽造がかなり難しいという話を聞きました。

 

 

 

 ビットコインなど仮想通貨は何に使うのか

さて、中国人に知り合いがいる方ならわかるかと思いますが、中国の人たちは、人民元を信用していませんよね。人民元で払うのがいいか、ドルがいいか、日本円がいいかと聞きますと、ドルまたは日本円でほしいと言われます。

 

中国人と言っても、大陸に住んでいる人ばかりではなく、海外に親戚がいるとかで、外国の通貨がほしいという人もいますが、通貨の持ち出しも規制があります。とかく、規制が多いのが中国です。

 

日本だって海外送金はものすごく面倒です。面倒なうえにものすごく高い手数料を取られます。私も留学した経験がありますからわかります。

 

このように面倒ですから、子どもが留学しているなどの場合、送金よりもカードで払えるようにしておくようにするでしょう。資金の移動、これって、今のような世界が小さくなっている、人の移動も世界中どこへでも行ける時代になっているのに、遅れている分野だと思いました。

 

また、日本人は日本円を信頼していますが、世界にはこのように自国の通貨を信用していない国もあるのです。有事のドル買いと同じように、仮想通貨買いなのです。その地の通貨が暴落するから資産を守るため、ということもあります。

 

さらに普通の通貨のようにして使うことも想定されています。日本国内でもビットコインなど利用可能店舗も増えています。最近もビックカメラで2店舗が使えるようになったとかニュースがありましたよね。

 

 

 

 私のように仮想通貨に興味があるのに仮想通貨がわからない人は本を読もう

 

それでさわりだけでも学んでおこうと買ったのが、4月にお話を聞いた仮想通貨取引所の会社、コインチェックの大塚雄介氏が書いた本です。

 

いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』です。

 

ゴールデンウイークの休みの期間に読んでおこうと思いまして、連休中に読んでいたのですが、またもやビットコインの値段が上がっているではありませんか。

 

なんだか注目度あがりっぱなしですよね。私としては、ビットコインのようなものは、中国人が買うのだと思っていましたら、なんと日本人が相場をあげているようでした。

 

 この『 いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』ですが、マウントゴックスの事件があったので、厳重に管理しているという話など読み手が心配しそうな部分を丁寧に書いてありました。

 

それ以外もビットコインはマイニング採掘ということと関係しますが、ビットコインだけでなく、石油や金もいずれ取り尽くされることになるなど、例え話も多く、わかりやすかったです。

 

 

 

ビットコインでピザ2枚で取引成立!がリアルでは最初のこと

私としてはビットコインが現実世界で通用したのが「ビットコインでピザが買いたい」と、ビザ2枚が1万BTCで取引が成立したという話が一番、面白かったです。

 

仮想通貨と仮想とか技術の話よりも、この話のような現実世界でのそれも「ピザ」というところがツボりました!ハイ。

 

ピザねぇ。。。

 

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でも、本当に5月22日はビットコインピザデイと呼ばれてビットコインのお祭りの日になっているそうですよ。

 

ちなみに、上記の本によりますと、この時ピザ屋さんが手にした「1万BTCを現在のレートに換算するとおよそ10億円」だそうです(1BTC=約10万円としての計算)。とんでもない金額になりますね。そのピザ屋さん、今もその時のビットコイン、持っていたらいいのに。。。

 

さて、仮想通貨には株の取引のようなチャートもあります。ロウソク足のようなものもありますよ。

 

なかなかチャートを調べる機会もないですが、コインチェックではメール登録やフェイスブックでの登録をすれば、チャートも見られるようになっています。

 

私もまずは仮想通貨のチャートをチェックするために、登録しました。別に仮想通貨を買わなくても登録だけでも出来ます。

 

というか、まずは登録だけしてチャートをみていました、ワタクシ。

 

 

私はメールで登録しまして、サイト内でチャートが見られました。 

 

実際にビットコインなど仮想通貨を買うかどうかについては、自己責任ですから、私からおすすめすることはありません。

 

かなりボラティリティーが高いので、振れ幅が大きいからです。大きく儲かるのかもしれませんが、損するならドカンです。私の場合は、失敗することもブログネタになりますし、失敗することからも得ることも多いから痛手を受ける前提としてやります。

 

机上の勉強よりも、失敗から学ぶことも多し、です。

 

それと仮想通貨については、何も通貨としての方面だけ考えるのでなく、契約情報を分散型台帳技術管理するなどプラットフォームとしての利用がどうなっていくのか興味もあります。

 

実際にやってみると、技術面のこともだんだんわかってくることがあるかなということもあります。余談ですが、私が初めてサイトを作った時は、HTMLで書いたのですが、最初の最初はパソコンのメモ帳に書いてみて、ふむふむと理解したところもあります。やってみないと腑に落ちないことってあるのです。

 

しかし、投資をやった経験のない一般の人はよくよく勉強してからのほうがいいです。まずは、チャートをみることからです。

 

取引所の会社についてもよく調べましょう。

 

実際に仮想通貨を買う!ということをしてみたいのでしたら、最初にすることは本人確認が必要となりますよ。マネーロンダリングのこともありますから、これはきっちりしないといけませんね。

 

そうは言うものの、こういうことは実際にやってみると感覚がつかめるようになってきますね。習うより慣れろです。見るだけ、読むだけよりは、実際にやってみることが一番わかりやすいですし、理解も早まります。勉強しながらやるということかな。時間がない人はやらないほうがいいかも。

 

 

と、ここまで書いていたら、なんだか、コインチェックがシステム障害を起こしていたようですね。現在は復旧したようですが、続報待ちです。

 

どうなのかなぁ。こういうことも起きますから、ますます一般の人は予習してから、となりますね。

 

その後、コインチェックのシステム障害について、ツイッター見ていたら、ハードウェアウォレットを持っていたほうがいいとのことでした。

 

やはり、始める前に、いろいろと勉強しておいたほうがいいですわ。やってみたいなら、お小遣い程度からですよ。

 

 

 

『大学進学のための全国”給付型”奨学金データブック』を買いました「返さなくてよい」情報

「奨学”ローン”はNO!」ということで

私も一回、このような返済不要の奨学金を全部調べてみたいなと思っていたところに、このような大学進学のための奨学金に関する書籍があることを知りました。

 

私が調べたいと思ったのは、全部調べたら、きっと誰かのお役にたてるかなと思ったからです。そう思ったのは、昨年の夏頃で、いつの間にやら月日は流れ。。。。

 

そうしたら、このような書籍があったことを知りまして、さっそく買いました。

 

とはいえ、奨学金制度は借金ですから(返済不要タイプ以外は)、できることなら給付タイプを選ぶ、祖父母など親戚から借入にするなど、できる限り、借りないですむなら借りないことを先に考えるのがいいのですけどね。

 

しかし、そうも言っていられないこともあるでしょう。特に成績優秀で、金銭面だけがネックになっている人の場合は。

 

そのような場合は、進学を諦めずに、ということです。だからこそ、先に「給付型」を調べましょ!

 

 大学進学のための奨学金を調べようと思ったきっかけ

そもそも奨学金制度を調べたい、と思ったのは、私の甥っ子が埼玉県の奨学金の候補者として合格したからです。

 

埼玉県医師育成奨学金のご案内 - 埼玉県

 

埼玉県は医師不足、病院不足と言われていました。統計的なことはきっちり調べていないのですが、浦和だとか大宮方面はいいのですが、それ以外となると病院も医師も足りないのです。他の都道府県と比べますと。

 

それで、医学部に進学したい、将来、医師として埼玉県の地域医療に貢献したいという若者を応援しているそうなのです。奨学金として、ですけどね。

 

これは医学部、という条件付きなのですが、こういう奨学金があるのだなぁと思ったのです。

 

ひとつは、埼玉県出身者の県外医学部進学に対して、です。

 

埼玉県出身者向けの出身者奨学金(県外医学生奨学金)は、将来埼玉県の地域医療に貢献する医師を目指す方の受験の機会を広げるため、県外大学医学部(医学科)受験予定者を対象に、入学前に選考を実施し、貸与候補者を決定しています。

 

それとは別に、指定大学奨学金というものがあって、こちらは埼玉県出身者ということではなく、「出身地を問わず」となっています。将来埼玉県の地域医療に貢献したいなら、OKというものです。

 

指定大学奨学金(地域枠医学生奨学金)は、出身地を問わず、将来埼玉県の地域医療に貢献したいと考える指定大学医学部(医学科)の1年生を対象に、入学後に貸与者を決定しています 

 

ああ、貸与ね、と思われた方もいるでしょうが、この奨学金、条件を満たせば、返済免除となるのです。だから、よくある奨学金という名の「教育ローン」とは違うのです。 

 

今、問題になっているのは、奨学金の返還ですよね。公務員など安定した職業につけたらいいですが、バイトだとかで非正規雇用となった場合、さらには、会社員になったものの、ブラック企業で、働きすぎて身体を壊し、働けなくなった場合、そのような場合でも返済していかなければなりません。

 

低金利でお金を借りたい、保証人不要でローンを組めないかなど「教育ローン」を先に考えてしまう人が多いようですが、貸与ということは、いずれ返すという点を考えないといけません。

 

もちろん、減額返済だとか、猶予だとかあるのでしょう。しかし、借りたものはかりたものです。いつかは返すわけですよ。

 

それよりも、地域の公的医療機関で医師として働けば、返済免除となるのがいいなと思ったのです。

 

奨学金が返還免除となる場合 - 埼玉県

 

このように書いてあります。

 医師免許を得た後、直ちに貸与期間の1.5倍の期間、特定地域の公的医療機関に医師として引き続き勤務(特定地域の公的医療機関以外の埼玉県内の臨床研修病院で臨床研修を受講している場合を含む。)をしたとき又は特定診療科等に医師として勤務したとき。

 

しばりがあるものの、奨学金の返還免除という方法を取ることもできるわけです。

 

医学部、特に私大医学部は、ものすごく高額の学費になります。このような奨学金があると非常に助かります。もちろん、国公立大学の医学部を第一志望にしましたが、それでも、他にも受験しますから、その場合は私大となる可能性もあるわけです。

 

それがきっかけで、奨学金について調べてみたいと思ったのです。

 

最初から諦めることなく、調べてみよう 

少し調べてみましたら、自治体だけでなく、各企業でも母子家庭だとか、親がいない生徒に対して独自の奨学金を出しているところもありました。いや、企業というよりは、企業が作った公益財団法人が多かったですね。あとは慈善活動を行っている人とかですね。

 

とにかく、調べてみるとけっこう出てくるわけですよ。埼玉県の医師育成奨学金のようなしばりがあるタイプの「貸与」型の奨学金を合わせると、もっとあるはずです。

 

それと実際に大学に通っている人に聞きますと、各大学でも独自の奨学金がありまして、けっこうそれが返済免除とか、返済不要となっているものもあるようでした。

 

今回のこの『大学進学のための全国給付型奨学金データブック』ですが、この書籍の中にも書いてありますが、この書籍では、「給付金」にしぼっているデータなのです。

 

これらの他にも、入学金やら、授業料免除という形もありますし、特定の大学のみに企業が奨学金を出しているということもあります。条件を満たせば、最後は返済しなくてもいいようなタイプもあります。

 

この書籍はとっかかりとして使い、さらに進学予定の大学に聞いてみる、高校の先生に相談してみる、各自治体に聞いてみるなどあらゆる手をつくしてみてください。

 

お金のことを心配することなく、やりたい勉強ができる環境にしてあげられるよう、まわりの人も、協力してあげてください。親御さんがいないとか、事情があって、そういう面倒をみる親族がいないこともありますからね。

 

勉強が嫌いならともかく、勉強したい生徒には勉強をさせてあげたいものです。

 

アベノミクスで、日本はお金持ちが増えているということなので*1、お金の使い道がないという大金の持ちの方々には、ひと肌脱いでいただけるといいのですけどね。

 

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>>>>『大学進学のための全国”給付型”奨学金データブック』

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大学進学のための全国

 

*1:クレディ・スイス、「2016年度グローバル・ウェルス・レポート」によると、日本のミリオネア(資産総額100万米ドル超の富裕層)の数は2015年の2,088,000人から増加して2016年には2,826,000人。738,000人増は世界最大の増加数。世界2位を維持