埼玉のファイナンシャルプランナーのブログ

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『お金が勝手に貯まってしまう 最高の家計』を読みました!岩崎淳子【著】

お金が貯まる財布を買うではなく、何もしない&平均狙いが一番手堅いというテク

最近ご無沙汰になってしまっていた読書感想のシリーズです。

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今回は、『お金が勝手に貯まってしまう最高の家計』というステキな題名の本です。

 

「節約しているのにお金が貯まらない」

「老後の資金づくり?何もやれていないんだけど」

 

ということが冒頭に書かれているように、世の中には、そう思っている人が多いのです。

 

さて、FPの勉強をした人なら、「ほったらかし」がけっこう強いことを知っています。ほったらかしで、投資信託による積み立てです。

 

いくら投資やら、チャートの読み方やら様々な勉強をしても、長い目でみたら、ちょぼちょぼで、コツコツと積立していたほうが勝っていたということはあるのですよ。

 

あの時、やりはじめていればよかったなぁと、後の祭りで思うわけです。

 

私もリーマンショックのころに、株を買っていれば今頃はと思います。

せめてその頃からコツコツとインデックスファンドでいいので、投資信託を買っていればと

 

あの時、あの時、あの時と、何度思ったかしれません。

なのに、開始していなかった。

 

その一方で、開始しない人だけでなく、信念を持って、やらない人もいます。

 

リーマンショックのようなことがあるから、株式投資は危ないとか、投信を買っても損をするだとか言われてます(仮想通貨の時も、暴落したら、メシウマ的なことをいう人多し)。

 

とにかく、リスクを取るのは嫌なのですが、なぜか保険にはたくさん入りたがる傾向ありの人もいます。

 

ガンも怖いし、婦人科の疾患になって手術も困る。脳血管疾患や心臓病で入院となったらどうすると、これも心配、あれも心配と医療保険をどんどん積み重ねるという人もいます。

 

国の年金が心配だからと、民間の年金保険に加入しているという人も。

(国の年金は税金も投入されているのに対し、民間の保険には「会社の儲け」があることを忘れずに)

 

とても「慎重」なのに、ものすごく「無防備」な人がけっこういることを指摘しています。

 

この本で冒頭に出てきた人は、投資信託を買うのに、ちょっと怖いので見ていてくれといったそうです。そのわりに、大きな保険商品を契約していたそうですよ。著者の岩崎さん曰く、「途中で解約するとほぼ間違いなく損する長期保険なんて、とても恐ろしくて契約できません」なのです。長期保険のほうがもっと怖いのに。

 

いいお墓 バナー

 

大きな額を銀行預金に置いておく時代ではない

日本人の預金好きは世界屈指なのです。これは私も金融庁が出している統計などで知っておりました。

 

金融資産に占める現預金は、アメリカは13.4%、ユーロ圏は33.2%であるのに対して、日本は、51%です。

 

デフレだったからこれでいいのだ、という人もいますよね。

 

日本人の選択は間違っていなかったと。

でも、投資にお金を回さないと増えませんね。

 

日本では、勤労所得のみに頼りすぎているのに対して、アメリカは勤労所得プラス財産所得となっています。

 

勤労所得と財産所得の比率は、アメリカでは3対1に対して、日本では8対1です。

 

この差が、毎月積み重なっていきます。どちらのほうがより多く増えるのかは、わかりますね。

 

『お金が勝手に貯まってしまう最高の家計』の冒頭に出てきた例は、元手が2000万円が、2017年初頭に、約4000万円になっていたという例です。約7年半かけて倍に、です。

 

それを日本の定期預金だったら、倍になるのに694年かかるそうです。

 

では、その人は個別株を買っていたのか?FXをやっていたのか、それとも宝くじにあたった?競馬などで当てた?最近なら、仮想通貨で利益が出た?

 

その人は、ほぼ何もしていなかったそうです。

「知っているか」「知っていないか」が道をわけるのです。

 

初期設定さえしておけば、ほぼ何もする必要がないという話なのです。

 

家計簿はつけなくてもOKなのです。

 

チラシチェックして、1円でも卵が安いところを探したり、プチプラコスメやプチプラコーデもいいのですが、それを積み重ねても、節約したお金を増やす仕組みがないと、たいして増えないのです。

 

そのことに対しても例を出して説明しています。

生活を切り詰めて月に3万円を貯金して、勤労所得だけの家計と

月に2万円を積み立てて運用して、勤労所得だけでなく財産所得のある家計

との違いです。

 

30年後の2つの家計の差は、約2500万円です。

 

片方は、節約して我慢しているのに、です。

 

電気をこまめに切ったり、スタバのコーヒーではなくセブンイレブンのコーヒーしか飲んでいない(いや、コーヒーすら飲まないかも)で、我慢して切り詰めているほうが少ないなんて。。。。

 

ということで、節約も大事、現預金で持っていることも大事だけど、それだけではダメな時代なのです。

 

デフレが終わり、インフレの時代になったら、なおさらです。

 

日本人の元本信仰は根強いと著者も書いております。

 

仮想通貨で10万円失っても、宝くじを毎月1万円買って年に12万円失っていても、「元本が保証されているから」と預金を選びます。

預けた100万円が1年後99万円になっていたら、許せないのです。

 

日本政府は、2%のインフレ目標を掲げています。

いまや、デフレは終わったといわれています。

 

物価が2%上がるというのなら、現預金で利回りがほぼ0なら、マイナスの状態で持っていることになります。

 

元本確保の考え方では損していくのです。

 

ではどうすればいいの?

 

本来は自分で調べるクセをつけないといけないのですが、この本ではChapter4以降から具体的な投資商品の選び方をレクチャーしてくれています。

 

低コストの手数料のものを選ぶとか、購入のタイミングに頼らない分散できる積立がいいとか、分配金の仕組みが入っていないものをえらぶとか、証券会社の絞り込み検索を使って調べることも書いてあります。

 

株のリスクが気になる人には債券の説明もあります(株も日本だけより、世界中の市場のインデックス投信にするなど)。

 

ネタバレになるので、これ以上は書きませんが、けっこう詳しく書いてありますから、特に「預金大好き、保険大好き」の頭だった人には参考になりますよ。

 

私の個人的な収穫は、最後のChapterに載っていた「まだここが気になる!最高の家計Q&A」の部分です。

 

その中でも「まとまったお金」がある時はどうすればいいかという質問への答えです。

まとまったお金があった場合、一括で投信を買ったら、肝心の時間分散ができないという問題に直面します。

それとも、投資に一刻も早く回したほうがいいのか。

 

生命保険を解約しただとか、退職金が入った人(定年退職に限らず)はまとまったお金が入りますから、退職後の高齢者だけに限った問題ではないですね。

 

本書を読んで、その答えはまとめて積み立てても、分割してもそれほど結果はかわらず、だったことです。

 

これに関しても、NISAの場合やイデコ(iDeco)の場合など、具体的に書いてあったのが参考になりました。

 

 

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