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『あきのズボラ家計簿』1日1行でいいと言うので読んでみた

1日1行、2年で350万円貯めたという家計簿

家計の管理はなかなか難しいものです。なんとなく、ではなく、これだけ使ったという記録が大事。

企業だって、帳簿つけして、月次を出して毎月反省会してますからね。

 

私の知り合いは、給料日に4等分して、週ごとの管理にしたという人もいます。月ではなく、さらに短いスパンです。

 

1ヶ月だと意外と長いから、ということです。週ごとに今週は使いすぎたとか、今週は節約できたので、週末にご褒美スイーツ買ったとか、月、ではなく、週の管理にした人もいます。

 

どちらにせよ、簡単な家計簿は必要です。

 

さて、『あきのズボラ家計簿』の話です。

ブログだけではわかりにくかったことが、書籍でやっとわかった、との声が多かったので買ってみました。

 

1行ですから、1分で終わりです。

 

1日1行、3日で3行、3行すすんで、2歩下がる、ですよ(365歩のマーチ風)。

 

 

1日1行で、2年で350万貯めたよという書籍。本当に1行でしたので、簡単です。

 

ファイナンシャルプランナーとしては、家計簿のことは気になります。職業病ですから、話題の書籍は買ってしまいますよ。

 

ですが、正直いいまして、今まで話題になった書籍は何冊か買いましたが、どれも熟読には至らずでした。それくらい家計簿について書かれている本は、気になるのに、読み通すことができない私なのでした。

 

それに、けっこう家計簿の書籍は、数字が多くて、読み切る楽しさがないのよねぇ。。。

 

それにしても、 「ズボラ」とタイトルに書いているので、私のことじゃないのよ!!と思ってしまいました。

 

あなたは、几帳面な方ですか?もしそうならば、この本ではなく、別の書籍がいいかもしれませんよ。私のようなズボラ仲間の人ならば、手にとってみましょう!

 

私のパソコンが写り込んでしまっていますが、『あきのズボラ家計簿』は、このように写真も多くてわかりやすいです。カラフルですし、イラストも多くて、ああ、こう書けばいいんだなとわかります。

 

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手書きの家計簿が実はいいのだ

初めての人ほど、手書きの家計簿がオススメなのですって。エクセルで管理だとパソコン開いて、それから開けてと、めんどくさくなるのでしょう。

 

スマホのアプリもありますが、それすら、開けないという、この私は、かえってこのようなアナログタイプがいいのです。ノートなら、ノートをひろげてそして書く、という簡単な工程です。

 

パパパッと、ノートを開けて1行だけなのですから、書いてしまいましょう。

 

なんとか家計簿のような立派なものでなくてかまいません(みてくれはいいが、そういうものこそ続かない)ノートに定規で罫線ひいてはじめましょう。やりかたは、すべて本に書いてあります。その通りにやればOKです。

 

ノートはいいですよ。アプリと違いまして、紙で一覧できますから。見渡すことができるって実はいいのです。目に入るように、さっと広げればいいって楽チンではありませんか。

 

家計簿が続けられなかった場合のことも書いてある

とにかく、家計簿は続けることができたら、それでOKというくらいシンプルでないといけません。続けるか、挫折するかで、大きく違いますからね。簿記ではないのですから、複雑なものは続かないこと間違い無し、です。

 

それと、銀行などの通帳も数が多いと管理しにくいですから、断捨離がいいですね。とにかくシンプルに、を心がけてみてください。

 

 

 

 

余談ですが、この本には、あきさんのお財布も写真にありまして、私のポイントカードだらけの財布に比べ、随分とさっぱりしています。ポイントカードを必要最低限に絞ったそうですよ。

 

お金持ちがもっている財布は薄いとよく言われますよね。ブタ財布はだめなのです。

 

薄い財布は、金運アップなのかもしれません!

(白やシルバーの薄い財布が金運アップになるらしいと聞いたことがあります)

 

さて、家計簿のことですが、続かないくらいでしたら、項目も絞ったほうがいいくらいです。毎日書けないからと悲観することもありません。1日1行ですから、1週間まとめて記入でもいいのです。

 

1週間貯めたら何に使ったか思い出せないものもありますよね。この本では、そういう場合は、不明金として、娯楽費の項目に入れてしまうということが書いてありました。なぜ娯楽費なのかには、理由があるのですよ。それは、58ページに書いてありますから、読んでみてくださいね。

 

それでも途中でめげた人には92ページに、「復活機能」のことが書いてありますから、安心して(笑)ください。最初は、空白の月があってもかまわないのですって。

 

さらには、もっと究極のことも書いてありました!

 

 残高さえ、書かなくてもいいのですと「ざっくり家計簿」についても書いてありました。金額があわなくてもいい、くらいに割り切ってやることが肝心でしょうね。「やる」か、「やらない」かでしたら、「やる」ほうがいいのですから。

 

まずはやること、続けることです。その点は、この本の至るところに書かれていまして、1ヶ月目は、あれこれ考えずにとにかくつける、記録するです。

 

人間は不思議なもので、記録されたものが貯まると面白くなってくるのですね。思ったよりも、食費がかかっていないなとか、反対に、うちは食べ過ぎだと思ったり、娯楽費に使いすぎていたわ、ということがわかったりしてきて家計簿を見ることが面白くなってきます。

家計のリバウンドについては、後半の「ひみつ編」にて 

後半の「ひみつ編」には家計のリバウンドのことも書いてありました。体重のリバウンドも問題ですが、家計のリバウンドも困りますよね。ここに書かれてあることを意識すれば、生活の質を上げられて、ケチケチした節約術からもおさらば、できます。

 

いわれてみれば、家計簿を記録することが目的になってしまい、まさに「木を見て森を見ず」の状態です。

 

ブログでは、わかりにくかったなと思っていた人、家計簿をつけたいけれど、なかなか続けることができなかった人、難しいことが書いているのはイヤだ思う人など、この本をきっかけにしてもらえればいいかと思いますよ。

 

あきさんの本を見ると自分にも、できそうと思えるからオススメです!

 

なんて言ったって、「ズボラ」ですから。

 

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>>>>1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿

 

 楽天ブックスはこちら

>>>>あきのズボラ家計簿 [ あき ]

 

 

家計簿をつけて家計が把握できたら、次は増やすことを考えましょ

節約も大事だけど、同時に「増やす」こととの両立も!

 

【こちらの記事もどうぞ】

>>『3000円投資生活』、横山光昭さんの書籍を読みました 

 


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朝倉智也氏の「『iDeco』で自分年金を作る」を読んで

「個人型確定拠出年金の超・実践的活用術」という副題

確定拠出年金の書籍は、10冊以上読んでいるので、マニアのような状態(笑)になっていますが、今回も、買いました。

 

先日も公務員向けに個人型確定拠出年金のことで書いた時にちょっと触れた朝倉智也氏の本です。朝倉智也氏監修の確定拠出年金の本があってそれを買おうかなと思っていたら、新書で新しく出版されることを聞きまして、それなら、それを待ってから新しい日付の書籍のほうがいいしと思いまして、待っておりました。

 

ですので、初版第1刷の書籍です。

 

個人型確定拠出年金については、本当に数多くの書籍が出ています。しかし、著者によって、得意分野、不得意分野があります。

 

制度に関してしっかりした説明があるものや、個人個人の家族構成、年齢、ライフプランが違うので、そちらの説明があるものや、投資に関して詳しいものなど、一見すると同じことを書いているようでも、そして確定拠出年金という同じくくりでも違いがあるのです。

 

朝倉智也氏の場合は、制度の説明よりも、投資に関してですね。得意分野は。サブタイトルに「超・実践的活用術」とあることからもわかるように、どちらかと言うと、確定拠出年金ってどんな制度なのだろう、加入の方法は?というよりは、確定拠出年金をやること前提、での書籍となります。

合法的に節税しよう

序章は制度説明、現状説明ですが、序章の次にくる第1章のタイトルは、「合法的に誰でも節税できる!」です。確定拠出年金は、一部の人に言わせると、「合法的なタックスヘイブン」ですからね。

 

後半に向かうにつれ、個人型確定拠出年金での運用商品の選び方や金融機関の選び方など、具体的になっていきますし、そちらのほうが筆運びがスムーズになっているように感じました。

 

この「『iDeco』で自分年金を作る」の前半は、日本の状況、暗めの話になっています。成長しない日本経済とか、少子化とか。

 

特に年金扶養比率のことや、社会保障の世代間損得勘定の部分は金融機関寄りの話になっているなと感じました。年金扶養比率も、高齢者が働かないという前提のように感じますし(厚生年金保険に加入しながら、在職老齢年金をもらう人もいるし、これからは70歳、80歳でも働く人が増えそう)、損得勘定の部分では年金保険料を払うより、もらうほうが少ない金額だと誤解をまねきそうです。

 

年金を受け取るときには、現在は、半分が国庫負担となっていますし、厚生年金にいたっては厚生年金保険料は労使折半です。あの表をみてしまうと、払った分は元がとれない(貯金ではなく、年金「保険」なので積立という概念で考えるのもどうかと思いますが)と勘違いしやすいです。年金保険料払わないという選択をしないようにしてもらいたいものです。老後生活から、ごそっと年金支給分がなくなったら、生活できないですからね。

 

公的年金だけでは不十分であることには同意しますが、金融機関の営業の人にありがちな、不安を煽って投資をしないとこれからはいけない(=投資信託買って)とか、年金が危ないから生命保険に入ろう!とガンガン勧めるのも、どうかと思うのです(不安を煽れば営業やりやすいというのも理解できますが)。

 

具体名が出る後半部分が面白く読めました

余談はさておき、後半になればなるほどかなり面白く読めました。

 

年齢によるポートフォリオの組み方とか、具体的な商品名も出てきます。確定拠出年金は、定期預金なんかではなく、投資信託がいいですからね。しかし、投資信託と一言でいってもいろいろありますからどうやって選んだらいいのかが、加入後の悩みです。

 

モーニングスターの宣伝になりますが(笑)下の写真を見ていただくとわかるように、モーニングスターのページではこのように、30歳から60歳までの30年で2000万円にしたい、という場合、利回りはどれくらいかということが簡単に計算できるようになっています。

 

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 具体的に数字を入れますと、この場合は4%だとか、3%だとか出てきますから、今の定期預金の利息では、到底無理だとわかります。いくら元本確保型とはいえ、0.010%では。。。

 

朝倉智也氏の書籍の中では、主に、50歳以降と50歳より前の若い世代とでは考え方を変えるのがいいようです(50歳以降は債券の比率が多くなる)。運用期間が10年以上なら、100パー株式の投資信託でポートフォリオを考えろと。

 

それと、日本株式の投資信託よりは海外資産を多めにするように勧めています。今後の成長、という点ではどうしても海外になりますよね。

低コストがおすすめだけど、「究極の分散投資のポートフォリオ」もあるそうで 

「『iDeco』で自分年金を作る」の中でも、170ページ171ページに、低コストのインデックスファンドでのポートフォリオの具体例が出ています。SBI証券ならDCニッセイ外国株式インデックスファンドとこれとこれ、楽天証券なら、たわらノーロード先進国株式とこれとこれ、というように具体的な商品名です。

 

さらには、191ページに、「究極の分散投資のポートフォリオ」というものが出ているのです。確定拠出年金として考えると、私としては商品数が多いなぁという感想なのですが、どうでしょうね。

 

なお、ポートフォリオですが、毎日資産配分を考えろとは言いませんが、年に1回くらいは資産構成をチェックして、3年に1度くらいはリバランスしましょうね。

 

個人型確定拠出年金で初めて投資の世界に足を踏み入れる場合、投資に関しては投資信託に興味を持つのが第1歩ですが、やってみれば、世界経済はどうなのだろう、新興国市場はどうなのかなと、経済に関心を持つようになっていきますよ。

 

それにはなるべく年に1回くらいは投資のことを考える(年始のときはチャンスかと)のもいいのではないかと思うんですよ。今は新興国よりも先進国株式が調子がいいぞとか、これからは新興国が来るぞとか、もしかしたら、日本の株式市場がイケイケドンドンになるかもしれないし(日経平均が○○円突破とか)と、考える機会になるといいなと思います。

 

新書ですので、値段もお手頃ですし、通勤時間に読めそうな分量ですよ。個人型確定拠出年金を実際にやろうとしている人は、どうぞ。

 

>>> 「iDeCo(イデコ)」で自分年金をつくる 個人型確定拠出年金の超・実践的活用術(祥伝社新書)

 

 

 

『はじめての確定拠出年金』日経編集委員の確定拠出年金の本を読みまして

田村正之氏の本を読んだのは2冊めですが

私の趣味は確定拠出年金の本を読むこと、とでも言えそうなくらい、最近は確定拠出年金の本を買っております。

 

そのような本を読むことで一般の方にもわかりやすく説明していきたいとおもっています。とっつきにくい用語も多く、はっきり言ってめんどくさい確定拠出年金の制度ですが(先日も、公務員の方向けに確定拠出年金についてブログを書きましたが)、やったほうがいいと思っているのでいろいろ買って参考にしています。

 

今年に入ってから、特に、9月、10月は、確定拠出年金に関する書籍が出まくりです。だから、買いまくりです(笑)。

 

今回、ご紹介する本は、日本経済新聞社の編集委員である田村正之氏の書籍で、日経新聞社ですから、日経文庫から出ています。文庫というより新書版です。

 

私が以前、田村氏が書いた本で買ったことがあるのは『老後貧乏』の本です。正式タイトルは、『老後貧乏にならないためのお金の法則』でした。この時も、確定拠出年金について、さわり程度は書いてありました。

 

 

さて、今回の本は新書版ですが、新書版の大きさのわりにはちょっと値段は高いです。でも、最近出ている確定拠出年金に関する書籍は、1,000円以上しますから、ちょっと読んでみようかしら、という人には千円以内という点がいいでしょうね。

 

日経新聞の編集委員の方ですから、丁寧に制度の説明を書いていただいております。ただ、制度のことをまったく知らない人が最初から読むにはしんどいかな。興味ある人なら読み通すでしょうが。

 

わかりやすく表にまとめてあったり、図解したりしているのですが、正確であるがゆえに、どうも硬いのです。最近、出た確定拠出年金の本の中には、説明を絞ったり、イラストを多く使ったりしてとっつきやすいように出来ている本もあります。

 

そのようなものから比べると、新聞の特集の延長版という印象を持ちました。

 

しかし、制度については丁寧に書いてありまして、信頼できます。私なんか、ふせん貼りまくりながら読みましたもの(付箋が多すぎてかえって、探せなくなるのだが)。

 

例えば、このように、誤解しやすい部分にも説明があります。

 

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公的年金でもそうなのですが、誤解を招きやすいような書き方をする人もいるのです。

 

最近も、確定拠出年金は損する制度である、というような論調のものも見つけました。そのような奇をてらうのでなく、正確で誠実な書き方だと思います。

 

それと、155ページにあるのですが「経費削減を狙って選択制を導入する企業もある」という問題点についても、これもきちんと書いてあります。この点は、社労士については連合会を通じて注意するようにということで、社保削減とか節約とか書いてあるサイトは減っているはずです。ただ、コンサルタントとか、ファイナンシャルプランナーの中には、経費節減、社会保険削減を目的に企業にオススメしている人もいると聞きます。このような点も、この本には問題点として忘れずに指摘しているのがいいなと思った次第です。

企業型の確定拠出年金について絞ってもよかったのでは 

しかし、このように丁寧に説明をつくして書いてあること、最近出た本は、個人型確定拠出年金について書いてあるものが多いことなどから、かえって田村氏のような方は、企業型のほうの確定拠出年金に絞って書いてもよかったのではないかと思ったのです。

 

会社の人事、総務の人向けです。それも特に、今まで確定拠出年金を導入してこなかった中小企業の人事部の人向けに。企業型だけだって、マッチング拠出やら、選択制やら、考えるべきポイントがありますよね。さらに新設される個人型確定拠出年金に対する事業主の上乗せ拠出のことなども。

 

日経新聞なのですから、多くの中小企業にも取材していることでしょう(企業型確定拠出年金を導入している、導入していないに関わらず)。

 

その強みを活かしてほしいと思いました。中小企業の実例が多く載っているといいなと。もちろん、この本でも少しは載っていますけどね。

 

実例は、やはり強いですし、そのような取材ができるのもマスコミでしょうから。

 

そのことが同時に、会社ですでに企業型の確定拠出年金をやっている人向けとして、参考になることも書いてあるなという印象になると思うのですよ(この本でも、第4章に書いてあります)。

 

なんて言っても有利な制度なのに、企業型確定拠出年金の運用は6割が「元本確保型」になってしまっているのですから、そのような点についても説明があるといいですよね。長期運用となると、投資に参加しないリスクもあるんだよってことです。

 

新書で、手頃に買えるのですから、会社員向け(すでにやっている人でもいいし、これから検討している会社の人事部向けでもいいし)として、思い切って、絞ってしまってもよかったのではないかと思うのです。会社の実例、従業員の実例は参考になりますから。

 

それでも、現在出ている確定拠出年金に関する本の中では全体像がまとまっていて、注意する点もきちんと書いてあることに好感が持てますので、確定拠出年金について勉強したい人、きちんと知りたい人にはオススメできる本です。

 

>>> はじめての確定拠出年金 (日経文庫)

 

 

『住友銀行秘史』を買いましたが、私にはいまいちで次回作を期待

國重惇史氏の手帳を公開

【追記】

Amazonの在庫があり、になったのでその部分を追記しました。

 

キャッチフレーズは、「イトマン事件を告発したのは私です」

 

今更という感じもしますが、売れている本です。とは言うものの、まだ途中までしか読んでいないのですが、最後まで読むと、ネタバレをしてしまう過去を持つ私としては、最後までたどり着かないうちに急いで書いておきます。

 

住友銀行って知っていますか。

 

私が知っているのは、太陽銀行と神戸銀行が一緒になって、太陽神戸銀行になったあたりの時代です。都市銀行(または都銀)っていう言葉、今もあるのか知りませんが、三井銀行と太陽神戸銀行が一緒になり、さくら銀行になって、その後さくら銀行と住友銀行が合併したのです。

 

三井の名前は復活したのに銀行名から太陽神戸がなくなってしまって、三井住友銀行となったのです。それほど強い、住友銀行です。太陽神戸三井住友銀行くらいに長いものになっても良かったのに。

 

太陽神戸三井銀行は、だんだん名前が長くなっていくのに対し、住友銀行は住友銀行だったんですよね。住友イズムです。私が若い頃の住友銀行は、ノルマが厳しそうな銀行というイメージでした(個人の感想です)。

 

講談社の週刊現代のページでも、特集なのでしょう、記事がありました。

あの時、住友銀行で何が起きていたのか〜元取締役が明かす衝撃の真実(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

 

さて、『住友銀行秘史』ですこんなに厚い本なのだとわかるように、朝日新聞の「ひと」欄の切り抜きと並べて厚みをわかるようにしてみましたが、どうでしょうか。

 

しかし、中身が「過去の事」とは言え(イトマン事件なんて若い人知っているのかな)、ある程度の年齢の方なら、興味津々の話題なので、あっという間に読んでしまうかと思います。

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この國重氏ですが、つい先日のことのように感じる楽天の役員をやめる騒動のこと。

不倫がどうのこうの騒がれました(あれも、あれで「名言」がありまして、ネットでよく見かけましたね。私は、覚えてしまったわ)。

 

そんな楽天時代の國重氏のあの騒動で知ったので、大物なのか、小物なのかよくわからなかったです。

 

國重氏は若い時分は、MOF担だったそうです。そういえば、昔、MOF担(ジャニオタの○○担ではなくて、大蔵省の廊下にいて情報を取ってくる担当者)という言葉をよく聞いたけど、今はないのですかね。大蔵省自体が、財務省になってしまったから、ないのか。今は担当者が行く役所は、金融庁に、となっているようですね。

 

MOF担という言葉があった時代、國重氏が住銀で活躍していた頃が、銀行が華やかな時代だったのではないでしょうか。

 

今のように、投資信託売ったり、生命保険売ったりする銀行とは、銀行が違っていたというか、時代が違っていたというのか。

 

 さて、本の内容ですが、先にも書きましたが、ある年齢以上の人なら覚えている「イトマン事件」を扱っています。

 

とにかく、この本の売りは「実名」の手記でしょう。

 

実名ですので、ある程度の主要な登場人物の名前は頭においておかないと、面白みが半減します(えっと、これは誰だったっけに、なってしまう)。

 

この本は、國重氏の手帳に書かれていたという、メモによる内部抗争の回想録ということになります。日付も書いてあります。

 

これは、いわば時効だから書けたのでしょう。昔は、よく「墓場までもっていく」と言われたような内容だからか、それでこの本が売れているのだと思うのです。

 

それにしても、上層部を動かし活躍したという正義の味方スーパーマンという面を出したかったのでしょうが、どうも大物という気にはなれないのです。

 

それと、この本の中で國重氏は、内部告発の文書のことをLETTERと言います。告発文書とか、怪文書というよりもかっこいいからか(私なら、自分のメモに「Lはまだ早い」とか書かないもの)。そのようなことをメモに書くかっこいい俺ということを書きたかったのか。内容もそうですが、このようなスタイルを快く思わない人もいるだろうなと感じます。

 

イトマンの伊藤氏のことをはじめて知ったときの描写も、

T弁護士は、

「あなたみたいな人だよ(ワタクシの注:あなたとは國重氏のこと)」

「え?」

「一見さわやかなんだけど…」

自分のさわやかさに、自信がないと書けません。あなたみたいな人、で筆が止まるかと。

 

読み直ししましたら、このような言葉の端々を追記しておきたいと思います(笑)。

 

 男性の方はけっこう、興味深く読んでいるようですが、私は女性だからでしょうか。どうも、このかっこいい俺という文章から漂ってくるものが受け付けなかったです。なんというか、気さくで仕事ができる俺がプンプンと。

 

逆に言えば、これさえ気にならない人ならば、事件そのもののドキュメンタリーとして面白く読むことができると思いますよ。

 

この文体なら、ここ数年手がけている國重氏の仕事のことを書いたら、興味深く読めたかも。

 

次回作は、ぜひとも、「楽天のあれから」とかいうタイトルで楽天でのことや現在のことなど、書いていただきたいものです。 

 

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>>>住友銀行秘史

 

紀伊國屋書店ネットには、こちらから

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>>>住友銀行秘史 [ 國重 惇史 ] 

 

 

和田亜希子さんの『ミニサイトをつくって儲ける法』を読みました

和田亜希子さんといえば、ミニサイト

和田亜希子さんのお話をはじめて聞いたのは、2年くらい前の時でした。ブロガーが集まる会に行った時にお話を聞いたのです。

 

その時も、私の中では和田さんの話はブロガーの人たちの話の中で1番か2番にあがるほど、印象に残り、ためになったお話でした。だって、家に帰ってからすぐさま、和田亜希子さんのブログやら、作っていたサイトやらを調べましたから。

 

私と同じく中国に留学した経歴をお持ちの方でした。

 

東海道五十三次ウォークとか、実際のサイトもスライドを見せて教えていただいて、おおっー、こういうサイトもいいなぁと思っていました。

 

東海道五十三次ウォーク

 

その時もミニサイトを作っているとおっしゃっていまして、東京の格安ホテルのサイトだとか、東京のビアガーデンの情報サイトだとかを例に教えていただきました。

 

私も作ってみたいと思いながら、月日は流れ。。。。

 

このような書籍タイプの企画書型サイトはなかなか企画段階で、企画倒れになりがちなもので(私だけ)。

 

今回、和田亜希子さんの書籍が出ることは、Amazonで、けっこう早めに知っていました。すぐに、これは私が求めていた本だ!とばかり買いましたよ。

 

ほったらかしでも月10万円!  ミニサイトをつくって儲ける法

 

ブログとは違う、ミニサイト 

それで、2年ほど前に話を聞いたときから疑問に思っていたことが書いてありました。

 

ミニサイトと、ブログは、どう違うの?ということです。

ブログでいいじゃないかと、思いません?私は思いましたよ。

しかし、このようにわかりやすく実例で、説明がありました。

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ブログは、いわば、「垂れ流し」でもいいのです。

 

ミニサイトは、なんて言えばいいのでしょうか。簡単にいえば、書籍なのです。章立てして見やすくなっていて、重要な情報をまとめてある、そのようなものなのです。

だからこそ、企画が大事。

 

読者にとっては、ブログは探しづらいし、何か情報を求めている人にとっては、ブログより、ミニサイトのほうが役にたちます。情報をわかりやすくカテゴライズするにも企画書が必要です。

 

たしか、私も2年前に聞いて、軽い企画書を書こう、書こうと思いながら、ざっとしたもの、それも鉛筆書きでいいからと思っていたにもかかわらず、月日が流れて、の気がします。

 

その点、ブログは、旅行記でもなんでも垂れ流しでいいのです。ここがおすすめの場所だったよ、今日食べたレストランは安くてうまいとか、日々書いていく。

 

しかし、ミニサイトは企画に落とし込む、という作業が必要です。企画書では章立てや、想定する読者とか考えることがあります。

 

思いたったが、吉日とばかり、いきなりすぐに記事を書こうとする私は、こうやって企画書(簡単なものでよい、和田さんは「なんちゃって企画書」と呼んでいる)を作るのができなかったのです。

 

ブログの場合は、「あ、書きたい」と思ったら、いきおいで書くことができます。しかし、ミニサイトは先に企画ありです。

 

この企画書が大事ですし、ここができれば、ミニサイトはできたようなものです。

 

私と違って、企画書らしきものは作れるが、無料ブログしかやったことないし、とお嘆きのあなた。

 

ワードプレスの設定だけで、断念したあなた!

 

この書籍には、無料ブログを利用して、ミニサイトを作る方法も書いてあります。

 

それも懇切丁寧に、画像を用意して、目次の作り方からいろいろと説明してくれています。

 

最初にライブドアブログを使って、説明されていました。ライブドアブログは、初心者にも使いやすいですよね(私は、有名ブログサービスのものは、10以上使った経験あり。当然ライブドアブログも)。

 

あと、必要最低限のHTMLのタグも紹介されていました。

 

私は、サイトを作るようになってから、HTMLのタグ辞典のようなものを買いましたよ。簡単なものでいいので、あると便利です。

 

とにかく、和田亜希子さんのお話を実際に聞いてみると、誠実なサイト作りをしている方だと人柄もわかります。さらには、行動力もあり、面白い切り口のサイトが多いです。

 

本には、もちろん、和田さんが作ったミニサイトの数々(本来はもっとあるはず)がURL入りで紹介されています。また、友人の方々のミニサイトもありまして、個性あふれるミニサイトを実際(最初のカラーページにあります)見ることができます。

 

ミニサイトの記事数も22記事だけのものもあると書いてありました。

 

それくらいの記事数なら、自分にも書けると思う人もいるはずです。特に、ブログは3ヶ月で情熱が薄れて書けなくなった人なんかには、いいですね。

 

自分は大したことないと思うことも、意外と誰かのお役にたつはず。

 

ブログは3ヶ月で断念したという人は、これくらいの記事数ならできますよ。

 

私なんか記事の多さしかありません。濃さがなしの人です。かえって熱量ある人のほうがミニサイト向きですね。

(私は垂れ流しブログなら10年続けてます。某ブログサービスのブログは700記事ほど書きました)

 

特定のゲームでも、うさぎの飼い方でも、旅行記でも、濃いものが書ける人なら、10年ブログを書き続けるより、こういう完結型のほうがいいのではないかな。

 

あなたも、これを読んでミニサイト、作ってみませんか?

 

>>>ほったらかしでも月10万円! ミニサイトをつくって儲ける法

 

『3000円投資生活』、横山光昭さんの書籍を読みまして、投資信託を改めて研究です

タイトルには「はじめての人のための」と付いています

話題の書籍を読みました。1ヶ月、3000円なら、なんとかなる人も多いかと思うんですよ。それで、そのことについても、ブログに書こうと思いながら、日は流れ。

 ブログ目次

 

とかく日本人は、貯蓄大好きなのに、投資は怖いとか、損をして、すってんてんになるとか言われています。そのため、保険に流れてしまうのですよ。保険は大好きな国民ですが、実際に計算していると、それほど保険で得をしていないらしいですよ。

 

さらに、貯金だけでなく、投資をやってみたいが、勉強するのはヤダ、とか言われてしまうのですよね。

 

この本では長期投資のやり方を教えてくれます

GPIFも言っていますように、「運用は長い目で見てください」です。短期的な上下に惑わされることのないように、です。

 

どういうわけか、投資といいますと、デイトレーダーを思い浮かべるのか、短期間で利益を得ないといけないように思われていますが、この本でおすすめしているのは、「証券口座を開き、月々3,000円で投資をスタート」することです。

 

バランス型の投資信託を買って、長期間ほったらかしでいいとのこと。

ここ大事です。毎日、相場を見るのは最初はいいけど、じきに疲れます。

 

ただ、すべてを投資に回すのではなく、貯金と、コツコツ投資です。「貯金」と「投資」この両方を考えることで、安心感を持たせることができます。

 

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このようなパターンです。「コツコツ投資と毎月の貯金」のツートップ戦略(笑)。

 

突然の病気、クルマが壊れたので修理代などすぐに必要となる時のためには「貯金」がいいのです。

 

投資信託は、売却する時期もみないといけません。お金が必要な時に、リーマン・ショック級の市場が悪い時期かもしれません。

 

ネットで煽っている人たちをみてください。「今が買い時!」とはいいますが、売る時期を言いません。それだけ売却する時が難しい。

 

だから、両立てで行きます。すぐに必要なお金のためには貯金もするし、それ以外は投資もすると。

 

バランス型でもいいし、インデックス・ファンドでもよし。長期保有で 

この書籍には、おすすめのバランス型の投資信託の名称も書かれていました。もし何も勉強したくないし、調べたくないのであれば、おすすめのものを買うのも一つの手です。

 

ただ、バランス型ですと、インデックス・ファンドよりは手数料が高いですし、株式と債券、国内と海外のような配分割合を自分で決めることができません。

 

それと、もしアドバイスを求められたら、私もインデックス・ファンドを選ぶ、その中で、できれば、信報、信託報酬手数料の低いものを選ぶ、ということを言いたいですね。そして、国内株式、海外株式、国内債券、海外債券で、配分割合を考えますね。

 

ちなみに、現在の年金積立金の運用をしているGPIFのポートフォリオ、どんな割合で投資しているのかの表は、以下で見ることができます。

 

最新の運用状況ハイライト | 年金積立金管理運用独立行政法人

 

9月現在、「国内債券 39.16% 、国内株式 21.06% 、外国債券 12.95% 、外国株式 21.31% 、短期資産 5.51% 」となっています。

 

これを参考にしてみるかどうかは、あなた次第。

 

ただ、割合を、今日は、国内債券20%にして、海外株式40%だわとか、明日は、日本株式を50%にして変えて、毎日、割合を見直しするわという、ちょこちょこ頻繁に変えるのはおすすめできませんねぇ。

 

公的年金の積立金運用といいますと、上記の割合ですから、株式が多すぎるだとか、みなさん文句があるようなのですが、GPIFが運用をはじめた平成13年から平成27年までの約15年で、年率約+2.7%ですよ。プラスですよ。プラス。

 

2.7%と聞いてどうでしょうか。思ったよりも少ないですか?

 

ではあなたの持っている定期預金は、年どれくらいの利息ですか?年に1%も行きません。年0.010%ではないかと思いますよ。その何倍になるのでしょうね。

 

税金を考慮しないで増えた金額だけで考えたら、100万円預けて100円もらうのと、100万円預けて、27,000円もらうのとでは、どちらがいいですか?、ということです。

 

株式だけでなく債券にも分散投資(国内、外国の別もあり)をして、割合を見直しているからでしょうね。

 

横山氏の保有割合を参考にする手もあり

書籍には、横山氏の保有割合も載っていますよ!

 

積立ですから、それを真似してもいいのです。

 

さて、投資が怖い人の最大の懸念は、大暴落になったらどうするの?ということでしょう。

 

株式市場は、永遠に下落、永遠にマイナスということはなく、やがて回復します。

 

横山氏によると、「暴落後、回復してくるまでの期間は、短くて3年、長くて10年ほど見ておく必要があります」とのことです。ですから、暴落している時に売却しないことです。回復してくるまでは、辛抱です。

 

その時、困ってしまわないように、毎月の貯金も大事ということです(ただし、貯金だけではマイナス金利で利息が望めず)。

 

最後に、この『はじめての人のための3000円投資生活』ですが、最後の章には、気をつけるべきことが書いてありました。

 

金融機関のおすすめ商品は買うな、

賃貸不動産経営の成功率は1%(逆に考えると99%失敗する)とか、

マイナス金利下での融資話には気をつける(不動産投資などですね)など、

他にもありますが、本当にそのとおりでございます。

 

この『はじめての人のための3000円投資生活』では、前半部分に、実際にどうしたらいいのかについて書いてあります。現時点での、おすすめ商品名も(バランス型だけでなく、インデックス・ファンドについても)。

 

何を買ったらいいのかわからないという人には便利ですね(とはいうものの、投資信託もコスト競争が激しくなっておりますので、最新情報は、投資信託を買う直前にちょっと確認しておくといいかも。けっこう手数料安さ競争してます)。

 

これを読むと、コツコツ投資をしてみたくなりますよー

 

少額なら自分でも投資できるのではないかと、前向きな気持ちになれるので、オススメです!

 

在庫切れが多いようなので、調べてみました。

 

Yahoo!ショッピングは、こちら>>>はじめての人のための3000円投資生活 

 

 Amazonは、>>>>はじめての人のための3000円投資生活

 

 

 

 

 



テレビ東京の「カンブリア宮殿」を見て初めて知った人もいますが、今、大人気の投資信託といったら、「ひふみ投信」ですね。

 

月々1万円から積立している、という人が多いです。

 

確定拠出年金でも人気のようで、平成29年2月に資金流入額で第6位にランクインして、「3月以降は月間5億円程度の資金流入が継続している」とのことでした。

 

ひふみ投信は、「守りながら増やす」がモットーです。

ファンドはいつも株を買わなければならない、というのではなく、いざという時は、現金比率を増やしながらでも、変化する株式市場に対応するのが特徴です。

 

ひふみ投信のサイトへ 

>>>>月々1万円からの資産形成ひふみ投信