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埼玉のファイナンシャルプランナーのブログ

ファイナンシャルプランナー用雑記帳、専門家の視点で気になったことを書きます



盗難キャッシュカードやインターネット・バンキングでの不正についての調査結果をみて

偽装や盗難のキャッシュカード、インターネットバンキングの被害

先日、クレジットカードとセキュリティに関してブログ記事を書きました。

 

セキュリティのことが心配で、盗まれたら全財産を失ってしまうと思っている私の両親のように、クレジットカードを使う機会はできるだけ減らすようにしている人もいます。

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カード1枚でなんでも買えることがかえって怖いと考えてしまうからですね。誰かに使われたら、お金が減ってしまうという怖さもあります。セキュリティと不正や犯罪の問題は現金を持ち歩くのでも同じなのですが、カード1枚というところが心配の種なのでしょう。

キャッシュカードによる不正払い戻しは?

今日、平成29年3月17日、金融庁のページに、クレジットカードではないのですが、銀行などのキャッシュカード、通帳に関しての被害、不正払い戻しについての調査結果が載っていたのでご紹介しましょう。

 

偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について:金融庁

 

犯罪の期間としては、昨年12月までなのですが、犯罪によってスタートの期間が違っていました。偽造キャッシュカード犯罪は、平成12年4月から平成28年12月で、盗難キャッシュカード犯罪は、平成17年2月から平成28年12月のようにです。犯罪もはやりすたりがあるのかもしれません。

 

盗難通帳犯罪については、比較的早くからの統計となっていました。平成15年4月から平成28年12月です。それに対して、インターネット・バンキング犯罪は、もう少し後になって、平成17年2月から平成28年12月の統計です。

 

ですから、統計の数として並列してみることはできないのですが、まぁいろんな意味で興味深いものです。

 

偽造キャッシュカードについてですが、金融機関はけっこう補償しているんですね。

 

一応、96.0%と買いてあるのですが、実質は98.7%を補償しています。

 

なぜなのか。「処理方針決定件数のうち、当初、偽造キャッシュカードによる不正払戻しとして申出があったものの、調査の結果、配偶者や親族による払戻しであり、偽造キャッシュカードによる不正払戻しでないことが判明した件数等を除いた場合の対象期間における補償率です」と書いてありました。

 

偽造された!と騒いでみたら、実は払い出ししていたのは、配偶者、親族だったという。。。

 

不正払い戻しではなく、身内の犯罪。

 

私が興味があったのは、金融機関が補償しないとした理由ですよ。どんな理由で補償しないとしたものなのか。そうしたら、

「預貯金者からの補償請求の取下げ等(128件)」、「預貯金者に重大な過失がある(30件)」などでした

 取下げということがダントツ1位ですね。預金、貯金をした方に重大な過失があるのは、けっこう少ないものでした。これって、カードと暗証番号を一緒にしておいて、それを盗まれて偽造されたのでしょうか。

 

 これに対して、盗難キャッシュカードです。

 こちらのほうが犯罪の案件数としては多いです。

盗難となると金融機関も補償してくれなくなる率が高くなります。補償するとしないとでほぼ半数です。補償するが、 53.3%で、補償しないが46.7%です。

 

平成25年の数字なんか、補償するが37.0%で、補償しないが63.0%ですよ。かなり厳しいではありませんか。

 

これもよくよく調べると、配偶者、親族の不正払い戻しということがわかって、実質的には、81.0% を金融機関が補償しているんですけどね。

 

どんだけ、身内による不正引き出しがあるのか。先に、身内を疑え、でしょうかねぇ。

 

盗難のほうも、金融機関が補償しないとした理由が書いてあって、

「預貯金者からの補償請求の取下げ等(8,710件)」、「遺失等による不正払戻し(4,780件)」、「預貯金者の配偶者や親族による払戻し(3,114件)」

ということでした。

取り下げしたのって、どういうことだったのでしょうね。

 

これに対して、同じく盗難でも、盗難通帳となると、金融機関の補償率が下がっていました。補償するが40.5%です。実質でも52.0%ですから、ほぼ半数近くが補償なしです。

 

さて、多くの人が目にするインターネットバンキングの問題です。リアルの通帳とかキャッシュカードではない、インターネットバンキングにおいての犯罪は、金融機関の補償率が84.4%でありまして、配偶者や親族の払い戻しを除けば、93.5%の補償率ですから、けっこう金融機関も頑張っているな、という印象です。

 

これは一時期、本物の銀行のほうがまるで犯罪者が作ったサイトに見えるようなつくりになってしまったということもありましたよね。あまりも注意喚起したために、デザイン的にはすごいものになってしまったという件です。某メガバンクですが。

 

さらには、リスティング広告の1位が犯罪用のサイトだったということもありましたね。広告による偽サイトへの誘導の問題ということもありました。検索の上のほうが広告だと知らない人ってけっこう多いのですよね。