埼玉のファイナンシャルプランナーのブログ

ファイナンシャルプランナー用雑記帳、専門家の視点で気になったことを書きます



『ものぐさ投資術』ものぐさでいいのです。投資信託の積み立てで

「定額積み立て分散投資」入門ということで

株式の勉強にも通っている私ですが、個別株はかなりの勉強をしないとダメだろうなという感想をいつも持っています。短信をしっかり読むとか、会計の知識も必要です。

 

デイトレーダーのように毎日、相場に張り付くことをしない、中長期保有の人であってもそれなりに勉強しない(ROE、PER、PBRの見方も含め)とダメだろうなという思いをいつも持っています。

 

それならば、「投資」は諦めるべきなのか。

 

いやいや、もっと簡単にできるもの、少額を積み立てて、それも分散して持つというやり方がありますよ、ということを教えてくれるのが、朝倉社長の書籍です。

ブログ目次

 

先日、確定拠出年金の書籍で、朝倉智也氏の著作を読みまして、次はいい機会だからとセミナーに行きましたら、書籍をいただけるということでした。今までは自分が購入した書籍を通じて、でしたが、ナマ朝倉社長のご尊顔を拝見できたということです。

 

モーニングスターのセミナーです。参加者に配るとは太っ腹ですね。

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でも、こういう機会でもないかぎり、普通の人はなかなか自分から、書籍を手にとって読むことしませんからね。

 

「献本」ということではありませんから、義理だてする必要もないのですが、いただいたからには、お礼がわりにブログに書いて、多くの人に知ってもらいたいなと思いました。

 

投資より保険が好きな日本人だけど

 投資より生命保険が好きな人が多い日本ですが、それでも掛け捨てでお金を捨てるよりは貯蓄型保険がいいという人が多いです。

 

お金を捨てるくらいなら、最後にお金が貯まっているほうがいいだとか、数字の罠で、満期時に103%になるからとか、いろいろ理由があるようです。

 

しかし、『ものぐさ投資術』の32ページのグラフにあるように、生命保険会社の予定利率がだだ下がりです。死亡保険金が1000万円の例でいうと、1985年は月払い保険料が10,100円だったのが、2013年には月払い保険料が23,950円となっています。

 

これだけ保険料を払わないといけない時代になっています。

 

預貯金だって、仮に預金金利が0.1%あったとしても、物価が1%上がっていたら、預金においてあるお金の価値が0.9%マイナスになるわけです。

 

投資は怖いものと思われがちですが、長期(できれば10年以上)、分散、定額の積立ならそれほど怖くないのです。

 

なお、長期、分散、定額での積立とともに、手数料(信託報酬)が少ないものを選ぶことが大事なことについては、このブログに、けっこういろいろと書きました。

yukajimu.hatenablog.jp

 

 

こういうことを一生懸命言っても、私が儲かるわけでも、得をするわけでもないのですが、金融庁の統計をみていますと、他国に比べ、日本人の金融資産が増えていないので、そういうことなんて知らなったよ~という人はまだまだいると思うんです。そういう人を減らしていきたいなと。

 

定年退職後の世代にも有効な分散積立て

今まで投資信託や長期投資の本は何冊も私自身、読んできましたが、そのほとんどが現役世代の向けのものばかりでした。そりゃそうですよね。毎月お給料が入ってくる現役世代は、なんだかんだ言っても強いです。子どもの学費にかかるとか、住宅ローンの返済が、といっても毎月定期的に入ってくるお金というものは、自営業になると痛切にそのありがたみがわかります。

 

どうしても定額の積立てで書籍を書くとなると、お給料が定期的に入ってくる、現役世代の向けとしている著者ばかりになります。特に、これから将来の老後資金を貯めようという目的だとよけいです。

 

それはそれで重要なのですが、では、定年退職したばかりの人は、蚊帳の外なのか、預貯金だけにしておけ、なのかそれとも、一括で株などに投資せよなのか。定期積金ては、定年した人には関係ないことなのか。それについても朝倉社長は書いてくれています。

 

169ページからの章をみてほしいのです。退職金を時間分散で積立て投資していけば、リタイア世代も「ものぐさ投資」ができる、と言っています。

 

まぁ応用編ですね。インデックスファンドを組み合わせ(分散して)低コストのものを選び、世界中の資産に投資するという基本は現役世代と同じです。

退職金の運用は一括で行うべきか否か 

問題は、退職金がすでにまとまった資金として手元にあることです。時間の分散を考えないといけません。金融機関からは、マイナス金利でおいておくだけはもったいないですよ、といわれるのが、この退職者世代です。

 

しかし、一括で買ったのが今のような株式市場が好調で高値になっている場合、けっきょく「高値つかみ」させられたということになりまして、そこからスタートしてプラスにしていくことは難しくなります。そのような時期に買って、売ろうと思った時にリーマン・ショックのような状態だったら目も当てられません。

 

そのようなことがあるから、朝倉社長も「一括投資はお勧めできません」と書いてありますし、時間の分散をはかるようにと書いてあります。特に、171ページのグラフはチェックしておくといいですよ。

 

そのほか、バランス型ファンドについても、便利なようで、実は、選ぶのが難しい商品であることを書いてあります。ここの部分も参考になりますから、ぜひ読み飛ばすことなくよく読んでほしいです。

 

とかく定額の積立てとなると、現役世代しかできないものだと思い込んでいるリタイア世代が多いものですが、一括投資すべきかどうかについても考えるべきです。退職金を得た後の人たちにも参考になる部分がありますので(書籍の後半部分)、現役世代のみならず、読んでみてください。

 

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