埼玉のファイナンシャルプランナーのブログ

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遺族年金受給中の人は、老齢年金との比較もあるので、早めに相談を

年金事務所なら無料ですから早めの相談を

今回は、サラリーマンの夫が亡くなった遺族年金受給中の女性の方向けの話です。

 

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どうしても女性は男性よりも給与が低いので、もらう年金も少なめです。基礎年金は、給与が高い低い関係ないのですが、報酬比例部分というものがある厚生年金部分(報酬だから)が変わってきてしまうからです。

 

社会保険労務士だと有料になるからイヤだということでしたら、年金事務所なら無料ですから、ぜひ、一度、行って相談しておいてください。

 

老齢年金をもらえるようになったら、今までもらっていた遺族年金の額にプラスして自分の老齢年金ももらえるはずと、年金が増えると勘違いしている女性が非常に多いという話を聞いたので、なんとか知ってもらいたいからです。たしかに、増える人もいるかもしれませんが、けっこうな割合の女性が減額になりそうなのです。

 

さらに、夫が亡くなったあとは、経済的に苦しくて、国民年金保険料を払っていないという人もいるようなのです(あるいは、免除申請など)。そのような場合、老齢基礎年金が満額になっていない可能性が高いです。

 

だからこそ、早めに一度は相談を。50歳以降の人なら、年金事務所で年金の見込み額など出ますから、年金事務所に行ってみて、自分が勘違いしている部分がないかどうか確認しておいてください。

 

遺族年金のことだけでなく、特別支給の老齢厚生年金と年金の繰り上げを混同している人など勘違いが多いのです。テレビの年金特集や新聞の記事が自分に当てはまるとは限らないことも知っておいてください。

 

年金に関しては「ご自分の状況」によって異なるので、個別に確認が必要なのです。

 

さて、現在、遺族年金をもらっている女性の大半は、「中高齢寡婦加算と遺族厚生年金」という組み合わせで受給している人が大半ではないかと思います。

 

お子さんが小さいときは、遺族基礎年金と遺族厚生年金ということでしょうが、老齢年金を意識するころは、すでに上記の、「中高齢寡婦加算と遺族厚生年金」という組み合わせとなっていることでしょう(これも人によって違いがありますが、今回は、多くの女性が当てはまる例をとりあげます)。

 

この中高齢寡婦加算というものは、自分が老齢基礎年金を受給するまでの有期(終身ということではない)の年金となります。

 

65歳以降は、遺族厚生年金の基本額は変わらないのですが、この中高齢寡婦加算というものが、経過的寡婦加算と自分の老齢年金とに変わります。経過的寡婦加算はご自分(妻)の生年月日によって異なります。

 

この経過的寡婦加算は、昭和31年度の生まれの女性から加算が無くなっています。そうなりますと、それ以降の生まれの女性は、「遺族厚生年金と自分の老齢基礎年金」の組み合わせになります。

 

さらに、65歳以降は自分の厚生年金を優先して払うことになっているので、遺族厚生年金としては自分の厚生年金が差し引かれた残額、になります。

 

そうなりますと、これから働いて自分の老齢厚生年金が遺族厚生年金よりも増えるというのなら、これからでも厚生年金に加入できる会社で働いて自分の老齢厚生年金を増やすようにしたほうがいいのですが、遺族厚生年金よりも増えないくらいの金額でしたら、いくら厚生年金にこれから加入したとしても、65歳以降の総額としては増えることにはなりません。

 

それよりは、1階部分である基礎年金部分、すなわち、国民年金ですが、もし、40年分払っていないようでしたら(480月で保険料納付は打ち止め)65歳まで任意加入できるので、そちらを増やせば、65歳以降の総額としては増額になるのです。

 

老齢厚生年金の部分が遺族厚生年金より増えないようならば、社保に加入しない程度のパートくらいの働き方にして、そのパート代で国民年金保険料に払うようにしたほうが、65歳以降の総額としての年金額が増えるのです。

 

もし、国民年金を払っていない期間があって、今から「後納制度」もできそうなら、それも払っておくと、65歳以降の年金の「総額」としては増額になります。

 

年金は、バカにできません。終身、すなわち、死ぬまで出ますから、生命保険の年金は有期のものが多いでしょう。それに生命保険で終身年金が出るものは、掛け金が高いはずです。

 

国の年金は終身です。長生きすればするほど元が取れるようになっています。長生きリスクに耐えられるようになっています。そして年齢を重ねれば重ねるほど、生活費(医療費含む)年金だけに頼ることになりがちなのです。