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『住友銀行秘史』を買いましたが、私にはいまいちで次回作を期待

國重惇史氏の手帳を公開

【追記】

Amazonの在庫があり、になったのでその部分を追記しました。

 

キャッチフレーズは、「イトマン事件を告発したのは私です」

 

今更という感じもしますが、売れている本です。とは言うものの、まだ途中までしか読んでいないのですが、最後まで読むと、ネタバレをしてしまう過去を持つ私としては、最後までたどり着かないうちに急いで書いておきます。

 

住友銀行って知っていますか。

 

私が知っているのは、太陽銀行と神戸銀行が一緒になって、太陽神戸銀行になったあたりの時代です。都市銀行(または都銀)っていう言葉、今もあるのか知りませんが、三井銀行と太陽神戸銀行が一緒になり、さくら銀行になって、その後さくら銀行と住友銀行が合併したのです。

 

三井の名前は復活したのに銀行名から太陽神戸がなくなってしまって、三井住友銀行となったのです。それほど強い、住友銀行です。太陽神戸三井住友銀行くらいに長いものになっても良かったのに。

 

太陽神戸三井銀行は、だんだん名前が長くなっていくのに対し、住友銀行は住友銀行だったんですよね。住友イズムです。私が若い頃の住友銀行は、ノルマが厳しそうな銀行というイメージでした(個人の感想です)。

 

講談社の週刊現代のページでも、特集なのでしょう、記事がありました。

あの時、住友銀行で何が起きていたのか〜元取締役が明かす衝撃の真実(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

 

さて、『住友銀行秘史』ですこんなに厚い本なのだとわかるように、朝日新聞の「ひと」欄の切り抜きと並べて厚みをわかるようにしてみましたが、どうでしょうか。

 

しかし、中身が「過去の事」とは言え(イトマン事件なんて若い人知っているのかな)、ある程度の年齢の方なら、興味津々の話題なので、あっという間に読んでしまうかと思います。

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この國重氏ですが、つい先日のことのように感じる楽天の役員をやめる騒動のこと。

不倫がどうのこうの騒がれました(あれも、あれで「名言」がありまして、ネットでよく見かけましたね。私は、覚えてしまったわ)。

 

そんな楽天時代の國重氏のあの騒動で知ったので、大物なのか、小物なのかよくわからなかったです。

 

國重氏は若い時分は、MOF担だったそうです。そういえば、昔、MOF担(ジャニオタの○○担ではなくて、大蔵省の廊下にいて情報を取ってくる担当者)という言葉をよく聞いたけど、今はないのですかね。大蔵省自体が、財務省になってしまったから、ないのか。今は担当者が行く役所は、金融庁に、となっているようですね。

 

MOF担という言葉があった時代、國重氏が住銀で活躍していた頃が、銀行が華やかな時代だったのではないでしょうか。

 

今のように、投資信託売ったり、生命保険売ったりする銀行とは、銀行が違っていたというか、時代が違っていたというのか。

 

 さて、本の内容ですが、先にも書きましたが、ある年齢以上の人なら覚えている「イトマン事件」を扱っています。

 

とにかく、この本の売りは「実名」の手記でしょう。

 

実名ですので、ある程度の主要な登場人物の名前は頭においておかないと、面白みが半減します(えっと、これは誰だったっけに、なってしまう)。

 

この本は、國重氏の手帳に書かれていたという、メモによる内部抗争の回想録ということになります。日付も書いてあります。

 

これは、いわば時効だから書けたのでしょう。昔は、よく「墓場までもっていく」と言われたような内容だからか、それでこの本が売れているのだと思うのです。

 

それにしても、上層部を動かし活躍したという正義の味方スーパーマンという面を出したかったのでしょうが、どうも大物という気にはなれないのです。

 

それと、この本の中で國重氏は、内部告発の文書のことをLETTERと言います。告発文書とか、怪文書というよりもかっこいいからか(私なら、自分のメモに「Lはまだ早い」とか書かないもの)。そのようなことをメモに書くかっこいい俺ということを書きたかったのか。内容もそうですが、このようなスタイルを快く思わない人もいるだろうなと感じます。

 

イトマンの伊藤氏のことをはじめて知ったときの描写も、

T弁護士は、

「あなたみたいな人だよ(ワタクシの注:あなたとは國重氏のこと)」

「え?」

「一見さわやかなんだけど…」

自分のさわやかさに、自信がないと書けません。あなたみたいな人、で筆が止まるかと。

 

読み直ししましたら、このような言葉の端々を追記しておきたいと思います(笑)。

 

 男性の方はけっこう、興味深く読んでいるようですが、私は女性だからでしょうか。どうも、このかっこいい俺という文章から漂ってくるものが受け付けなかったです。なんというか、気さくで仕事ができる俺がプンプンと。

 

逆に言えば、これさえ気にならない人ならば、事件そのもののドキュメンタリーとして面白く読むことができると思いますよ。

 

この文体なら、ここ数年手がけている國重氏の仕事のことを書いたら、興味深く読めたかも。

 

次回作は、ぜひとも、「楽天のあれから」とかいうタイトルで楽天でのことや現在のことなど、書いていただきたいものです。 

 

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