読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

埼玉のファイナンシャルプランナーのブログ

生命保険より、社会保険が得意な士業兼業者のファイナンシャルプランナー用雑記帳、気になったことを書きます



積立NISAの勉強会&意見交換会に行ってきた

FP的話題 勉強会、研修 NISA

マイナス金利だからこそ、投資をする人を増やす

金融庁の方が直接説明していただけると聞きまして、積立NISAの勉強会に行ってきました。

 

f:id:rumimarusr:20160918235814j:plain

現行のNISAとは、選択、となる予定ですが、積立NISAの創設を金融庁として要望を出していることは、報道などでも知っている方がいらっしゃることでしょう。

 金融庁のページより

金融庁の平成29年度税制改正要望について:金融庁

 

今回の勉強会で配られた資料も上記のものからピックアップしたものでした。

 

 この中で、私は「少額からの積立・分散投資の促進のためのNISAの改善」が金融庁の方にとってぜひとも、実現させたい、本丸ではないかと思うのです。多くの人が使いやすいNISAにするには改善が必要です。

 

今まで、積立NISAは報道された範囲でしかわからなかったので、今回、参加させていただいて、少しは身近に感じることができました。来ていただいた金融庁の方や、この勉強会の段取りをしていただいた方々には感謝したいです。

 

それで、現行のNISAと、今回、要望中の「積立NISA」の違いなどを中心に、私の復習もこめて(笑)、書いて行きたいと思います。

現行のNISAからみる問題点

 

現行のNISAに関しての現状は、以下の資料が詳しいです。

 

日本証券業協会サイトより

NISA及びジュニアNISA口座開設・利用状況調査結果について | 日本証券業協会

 

上記、金融庁の資料と日本証券業協会の資料からわかるように、現行NISAは、開設しているのに、一度も買い付けを行っていない非稼働口座が半数にもなります。半分が口座開設していながら、寝かせているのです。

 

さらに、かすかに増加しているとはいえ、NISA口座内での積立投資契約数1割以下です。

 

さらに、現行NISA自体も、投資経験者の割合が約1割程度から徐々に増えて、最新の統計では、2割5分くらいにはなっていますが、いまだに、投資の経験者が多いです。投資は、投資好きのヲタだけのものではないのです。投資の裾野を広げるにはどうしたらいいのか?

 

長期の投資で、積立NISA

それにはやはり、投資に対するイメージ、投資は怖いもの、儲かる人はごく一部で負けるのが当然、元手となるお金がたくさんないとダメ、毎日株価をチェックしていないといけない、というイメージを変えないといけませんね。それを克服するには、投資する商品の分散とともに、時間を味方につけるという長期分散が必要です。

 

長期分散のメリットについては、上記の金融庁のPDFの6ページをみるとわかります。100万円が5年後では、72万円から173万円の範囲内になっています。100万円が72万円ですから、損している人がいるのですね。しかし、20年というスパンでは、100万円が185万円から321万円の範囲内になっています。

 

これは、投資をはじめたスタート時期も見る必要がありますが、以前、ご紹介した『はじめての人のための3000円投資生活』でも書いてありましたが、市場が暴落しても辛抱していれば、短い時で3年、長くても10年待てば回復してくるとのことでした。このように長期で、コツコツを積立していけば、それほど「怖い」ものではないのです。

 

yukajimu.hatenablog.jp

 

現行NISAは、5年というしばりがあるので、どうしても短期向けになってしまいます。

それは、現在NISAのデメリットとして言われている損益通算ができないということで、5年以内に儲からないといけない、ということになってしまいます。

 

もちろん、現在NISAを20年にすればいいではないか、現在NISAでも積立できるし、という意見もあるでしょう。しかし、非課税ということを考えると、今の金額で20年にしてくれるかどうか?

 

時間を味方にした長期分散という、リスクを減らす面からも、やはり、「積立」という縛りがあったほうがかえっていいのではないかと。

 

金融庁の方には、商品も、なるだけ限定してもらうように考えていただいて、投資初心者が使いやすいものにしていただきたいです。また、手数料で儲けられない、と金融機関が及び腰でしたら、積立NISAが決まった暁には、ぜひとも、周知活動を頑張っていただきたいと思います。

 

今まで投資をしたことがない人にもやってもらう(裾野を広げる)には、上記でも紹介した『3000円投資生活』のような少額だけど、長期でコツコツ、を目的とした「積立NISA」こそ向いているのではないかと思うのです。

 

積立なら、DC、確定拠出年金もあるではないか、という人もいることでしょう。これもいいのですが、年金を補完するという目的のため、原則、60歳以降でないと引き出すことができないというデメリットがあります。この点で、「やる」ハードルも高くなりそうです。

 

さらに、個人型確定拠出年金には口座維持手数料がかかります。国民年金基金連合会に払うだけでなく、金融機関にも払います。それでなくても投資をするには、運用中の信託報酬手数料もかかるのです。確定拠出年金の企業型なら、口座維持手数料は会社が払ってくれるのかもしれませんが、個人型の場合は特に、このような口座維持費用がかかることも忘れてはいけませんね。

 

現在、専業主婦向けに、来年から個人型確定拠出年金をやりましょう!とネットの記事を見かけますが、専業主婦の場合、小規模企業共済等掛金控除という所得控除を使えないといいいますか、使っても所得税を払っていないので、意味がないといいますか、確定拠出年金の3つのメリットのうちのひとつがあまり意味のないものとなっています。

 

この所得控除が使えると、その分、投資のリスクが取れる、という面もあるのですけどね。

 

とにかく、個人型確定拠出年金は、口座維持費用がかかること、原則60歳以降の引き出し、小規模企業共済等掛金控除であることを踏まえたうえで、個人型確定拠出年金にするかどうか、専業主婦の方は考えないといけません。専業主婦の場合、積立NISAが実現となれば、そちらを選んでやってみようと思う人もいるはずです。

 

話が専業主婦のことになってしまいました。専業主婦が投資を始めるには、ということは他にもネットでいろいろと探すことができるかと思います。

 

とにかく、積立NISAが実現して、投資の裾野を広げてもらい、投資やお金について勉強する人が増えてきてくれることを願っています。勉強することで、財産形成に役立て、日本の所得全体が伸びるようにです。さらには、ひとりひとりがお金のことに関して人任せとか、銀行の相談窓口の人に、丸投げなんてことのないように、です。