熊本の地震保険の料率は最低ランクだった
熊本県の企業誘致用のサイト(企業立地ガイドKUMAMOTO)に、熊本に企業がやってくるメリットが書かれていたそうです。誘致ですから、当然、いいことをプッシュしますよね。
熊本県は、名水百選にも選ばれているところも多く、美味しい水で有名ですが、大規模な地震が起きていないこともメリットとしてありました。長年大きな地震が起きていない安全地帯であると書いてあったそうです(現在は、削除されているとかで、該当ページが見られませんが)。
ツイッターでは、長崎の人が地震が少ないからいいよと書いた数時間後に熊本地震が起きて長崎も揺れたそうですが、そのように書くのもわかるように、九州は全般的に地震のリスクが少ないと言われていました。
事実、損害保険料率機構の「等地区分」を見ますと、
http://www.giroj.or.jp/service/ryoritsu/quake/tekiyou1.html
地震危険が少ない「1等地」に熊本は入っています。
ちなみに、東京、静岡県、神奈川県などは、「3等地」でランクが高いです。それだけ地震が来ると思われていたのでしょう(地震保険料としては高くなる)。
専門家が決めているのでしょうが、それでも、このようなことがおこるのです(占い師が当てたと言われることもあるかもしれませんが、たまたまでしょう)。
来る、来ると言われている場所に来ないで、安全と思われていた地域に地震が来たと。
それほど、地震の予想は難しいものなのです。前もってわかっていたら、熊本県の地震保険は高かったはずです。
今回の熊本地震は、地震保険の支払い迅速に
今回の熊本地震においては、添付書類の省略などを行い、現場立会調査だけでなく、自己申告による損害調査(書面審査)を行うそうです。
素早く保険金が受け取れるように、です。保険金を受け取るための書類も一部省略されるそうです。
日本損害保険協会 - SONPO | お知らせ - ニュースリリース
どちらにしても、地震保険に入っている家の場合です。入っていない人は、保険金がもらえません。
ただ、地震の危険が少ないとか、熊本県の企業誘致にも書かれるくらいですから、県民のみなさんの中には、地震の心配はないと、地震保険に入っていなかった、ということもあるでしょうね。
地震保険の保険金の受け取りは、おそらく各損保会社が現場に応援に行っているかと思いますので、いつもよりは多くの社員が対応しているでしょう。保険金の受け取り方法については、ご自分が入っている損保会社に聞いてみてください。